【女性】ムダ毛を薄くする方法|ムダ毛が濃くなる原因とその対処法

髪の毛やまつ毛は大事にケアして育てていきたいけど、体に生えているムダ毛はできるだけ目立たないようにしたいですよね。

ムダ毛の濃さや太さには個人差がありますが、ムダ毛にコンプレックスを感じている女性はたくさんいます。

今回は、ムダ毛が濃くなる原因とムダ毛を薄くする方法をご紹介していきますので、ぜひケアの参考にしてみてください。

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1. ムダ毛が濃くなってしまう原因

① ホルモンバランスの乱れ

ムダ毛(体毛)と深く関係するのが性ホルモンといわれる、男性ホルモンと女性ホルモンです。

この性ホルモンがムダ毛の濃い・薄い・太い・細いに大きく影響していて、一般に男性ホルモンが多いと体毛は濃く、女性ホルモンが多いと体毛は薄いと言われています。

※女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロンがあります。この記事では、主にエストロゲンを女性ホルモンと表現しています。

実は女性の体でも、男性の1/10ほどの量の男性ホルモンが作られています。

性ホルモンは男性の場合は主に精巣、女性の場合は主に卵巣で作られているほか、少量ですが男女ともに副腎でも作られています。

卵巣や副腎で作られて分泌された性ホルモンは、血流にのって体内の必要器官に届けられ様々な働きをしています。

女性にとっての男性ホルモンの働きには

  • 骨や筋肉の発達や維持
  • 皮脂の分泌を促進
  • 性衝動を高める
  • 意欲・行動力・競争心を高めるなどの精神活動に関わる

などがあり、女性にとっても欠かすことのできないホルモンです。

では、ホルモンがムダ毛とどのような関係があるかと言うと、男性ホルモンには体毛の成長を促進させる働きがあります。

男性の髭を想像すると分かるように、体毛を太く濃く成長させるのが男性ホルモンです。

一方で、女性ホルモンの一種であるエストロゲンには、男性ホルモンの働きを抑制して体毛の成長を抑える働きがあります。

つまり、体毛に対して

男性ホルモンは発毛 ⇔ 女性ホルモンは抑毛

というように拮抗した働きをしています。

男性には男性に、女性には女性に適した男性ホルモンと女性ホルモンの相対的なバランスがあり、このバランスの差が男女の体毛の濃さや太さなどの違いを生み出しています。

ただ、このバランスが乱れることによって女性でも男性のような太い毛が生えてきたり、ムダ毛が濃くなることがあります。

性ホルモンのバランスが乱れる要因をいくつかあげてみましょう。

● 男性ホルモンの分泌量が増える要因
  • ストレス
  • 食生活の乱れ
  • 不規則な生活
  • 卵巣の異常 など
● 女性ホルモンの分泌量が減る要因
  • ストレス
  • 加齢
  • 冷え症
  • 過激なダイエット
  • 不規則な生活
  • 喫煙 など

これらによって「男性ホルモンの分泌量が増える」もしくは「女性ホルモンの分泌量が減る」ことで、相対的に男性ホルモンのバランスが優位になり、体毛の成長が促進されることがムダ毛の増える原因になります。

また、女性は一生のうち思春期・妊娠出産期・更年期とホルモンバランスが特に大きく変化する時期があるため、一時的にムダ毛が増えたり濃くなったりすることもあります。

男性ホルモンは一生を通じてそれほど急激な変化はないのですが、女性ホルモンは年齢や生理周期、妊娠や生活環境によっても変化しやすいことを理解しておきましょう。

② 遺伝的な要因

ムダ毛の濃さは遺伝的な要因も影響します。

両親のどちらか、もしくは両方、祖父母の代で毛深い人がいると遺伝的にムダ毛が濃い可能性があります。

子供のころから毛深い方は、遺伝の可能性が高いと考えられます。

③ ストレス

ストレスは自律神経やホルモンバランスに大きな影響を与え、ムダ毛が濃くなる原因にもなります。

● 自律神経への影響

自律神経には交感神経と副交感神経があり、常に心身の機能を調節してくれています。

交感神経は、ストレスがかかった時や緊急時に心身を活発に動かすために働きます。

たとえば、興奮や緊張時、激しい運動、恐怖を感じた時や何かに集中している時などです。

一方の副交感神経は、睡眠中や休息時のリラックスしている時など、心身を休ませ回復させるために働いています。


出典:michiwaclinic.jp

通常は交感神経と副交感神経がお互いにバランスを取りながら働いていますが、過度なストレスや慢性的なストレスを抱えていると常に交感神経が優位に働き、本来なら副交感神経が優位に働くべき時にもうまく切り替えることができなくなり、徐々に自律神経のバランスが乱れていくことになります。

さらに、交感神経が優位になると連動するかのように男性ホルモンの分泌も増えます

これは、自律神経とホルモン分泌をコントロールしている中枢が同じ脳の視床下部にあるからです。

そのため、自律神経が乱れるとホルモンバランスも乱れてしまい、女性ホルモンの場合は男性ホルモンとは逆に分泌が減少するという影響を受けます。

● ホルモンバランスへの影響

ストレスを感じた時や慢性的なストレスがかかると、私たちの体内ではストレスに対抗するためにアドレナリンやコルチゾールというホルモンが分泌されます。

アドレナリンやコルチゾールはストレスに対抗する働きのほかに、男性ホルモンの分泌を増やす働きがあります。

このように同じ中枢をもつ自律神経とホルモンは、自律神経の乱れはホルモンバランスを乱し、ホルモンバランスの乱れは自律神経を乱すというように、お互いに影響を及ぼし合います。

ストレスはこれらを乱す最も大きな要因のひとつになります。

女性ホルモンと自律神経のバランスをセルフ診断できるサイトがあります。

気になる方はチェックしてみましょう。

Self doctor.net「女性ホルモン健康度チェック」
Self doctor.net「自律神経失調症危険度チェック」

④ 食生活の乱れ

白米やパスタ・じゃがいもなど糖質を多く含む食品、肉や乳製品など動物性脂肪を多く含む食品、牛や豚の赤身や卵など動物性たんぱく質を多く含む食品は、男性ホルモンの分泌を増やします。

その他、ニンニク・ニラ・長ネギも男性ホルモンを増やす成分を含む食品です。

また、キャベツ・ブロッコリー・チンゲン菜などアブラナ科の野菜やキノコ類は女性ホルモンの分泌を阻害する働きがあると言われています。

普段口にすることが多い食品も含まれていて不安になったかもしれません。

ただ、大切なのはバランスです。

例えば、キャベツにはインドール-3-カルビノールという女性ホルモンの分泌を阻害する成分の他にも、女性ホルモンを増加させる成分のボロンやビタミンC、葉酸、食物繊維などが豊富に含まれています。

上記の食品をまったく食べない方が良いということではなく、ひとつの食品を過剰に摂取したり偏った食生活にならないように気を付けましょう

ムダ毛が濃くなる原因は様々ですが遺伝的な要因以外では、やはりホルモンバランスによるものが大きいと言えます。

ただ、ホルモンバランスは自分の意思でコントロールできるものではないので、ホルモンバランスを乱してしまう要因を取り除いていくことが大切です。

2. ムダ毛を薄くする方法

ムダ毛を薄くするには、男性ホルモンの分泌の増加を抑えて、女性ホルモンの分泌を活性化させることが必要になります。

女性ホルモンの活性化については、こちらの記事も参考にしてください。

女性ホルモンの一つとして有名なエストロゲンですが、具体的に私たちの体内でどんな役割を果たしているかご存じですか? この記事では、エスト...

① 生活習慣を見直す

● 質の良い睡眠をとる

夜更かしは自律神経を乱す大きな要因のひとつです。

質の良い睡眠をとることは自律神経の安定につながります。

スマホやテレビなどの明るい光は睡眠の質を落とすので、就寝30分前までには消すようにしましょう。

睡眠の質を高める方法については、こちらの記事もご参考にしてみてください。

たくさん寝たはずなのに疲れが取れない…という経験はありませんか? それは、睡眠の質が悪いのが問題かもしれません。 実は、睡眠は長...
● 半身浴

夜に入る半身浴には嬉しい効果がたくさんあります。

38~40℃のお湯で15~20分ほど半身浴しましょう。

ぬるめのお湯にゆっくり浸かることで体が温まり、心身の緊張をゆるめ副交感神経を優位にしてくれます。

副交感神経に切り替えることで、ぐっすりと質も良い睡眠をとることができます。

また、血流を良くすることで卵巣機能を高めて、女性ホルモンの分泌を助けます。

● たばこを控える

喫煙は女性ホルモンの分泌を低下させます。

さらに毛細血管が収縮して血流が悪くなるため、冷え症やホルモンバランスを乱す原因にもなります。

● 軽い運動をする

筋肉が動くことで血流が良くなり卵巣機能を高めます。

ストレッチをしたり、早足で歩いたり、エスカレーターではなく階段を使ったりといった軽い運動でOKです。

● ストレスをためない

分かっていてもストレスをコントロールするのは難しいことだと思います。

まずは、腹式呼吸をしてみましょう。

息を吐く行為は副交感神経を優位にさせるので、呼吸をコントロールすることでストレスによって緊張状態の神経を緩めることができます。

思い出した時にやるのもOKですし、就寝前に行うのが特におススメです。

② 食生活を見直す

ホルモンバランスを整える食品を摂取しましょう。

● イソフラボン

植物性エストロゲンとも呼ばれ、抑毛効果のあるエストロゲンに似た働きをする成分です。

女性ホルモンのバランスが乱れることで起こる様々な症状に効果的です。

イソフラボンを多く含む食品

  • 納豆、豆腐、豆乳などの大豆製品
  • もやし類
  • ひよこ豆 など

イソフラボンを効果的に働かせるためには、腸内環境を整えることが大切です。

乳酸菌を多く含んだ発酵食品やオリゴ糖、食物繊維の摂取も意識しましょう。

● ビタミンE

脳や卵巣に働きかけ女性ホルモンの分泌をコントロールしてくれます。

また、ビタミンEのもつ抗酸化作用により卵巣の老化を防ぎ機能の維持を助けます。

ビタミンEを多く含む食品

  • かぼちゃ
  • アーモンドなどのナッツ類
  • アボカド
  • うなぎ
  • たらこ など
● ビタミンB6

女性ホルモンの生成や代謝に働きかけ、ホルモンバランスを整えます。

ビタミンB6を多く含む食品

  • にんにく
  • マグロやカツオなどの魚の赤身
  • 牛、豚、鶏レバー
  • バナナ など

ホルモンも栄養素もバランスが大切です。

多すぎても少なすぎても体に不調が出てしまい、ムダ毛を気にするどころではなくなってしまいます。

女性ホルモンはコレステロールを原料に作られるので、極端な食事制限や過激なダイエットは女性ホルモンの分泌を低下させる原因にもなります。

バランスの良い食生活で体内を整えていくことが、ムダ毛を薄くすることに繋がります。

3. まとめ

ムダ毛の濃さに生活習慣や食生活が関係しているとは、なかなか考え付かなかったのではないでしょうか。

もちろん、より早く効果的にムダ毛を解消したいのなら専門機関で脱毛を受けることが一番ですが「急に濃くなった」「髭みたいのが生えてくるようになった」などの変化は、自律神経やホルモンバランスが乱れているサインかもしれません。

体調を整え、ムダ毛の悩みを解消できる生活を送りましょう。

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