「ニキビ」といえば、青春時代を思い出しますよね。
おでこや鼻にできたニキビが恥ずかしかった思い出は誰にでもあるでしょう。
しかし10代のうちだけ・・・と思っていたニキビに、大人になってからも悩まされている女性も多いのではないのでしょうか?
10代のニキビは清潔に気をつけていればそのうち治まるものですが、大人のニキビはホルモンバランスの乱れや生活習慣、ストレスなど原因も様々で、治ってもまた繰り返してしまうことがあります。
また、ニキビ跡が消えにくいという特徴もあり、非常に厄介です。
隠すことができない顔にニキビ跡があると、人に会うのが億劫になってしまい、いろいろなことに消極的になってしまうこともあるでしょう。
せっかくニキビが治っても、いつまでも跡が残っているようでは困りますね。
ニキビ跡が消えないのはなぜ?
「ターンオーバー」という言葉を聞いたこともあるのではないでしょうか。
古い角質がはがれて新しい角質が表面に表れるという、肌の再生サイクルをターンオーバーと呼びます。
ニキビでダメージを受けた肌も、このターンオーバーにより新しい角質へと生まれ変わり本来のきれいなお肌に戻るはずですが、加齢などの理由でターンオーバーが正常に行われない状態が続くことによって、いつまでもニキビ跡が残ってしまうのです。
ターンオーバーについてはこちらの記事でも詳しく説明しています。
そこで注目されているのが、「ピーリング」という方法です。
ピーリングは乱れてしまったターンオーバーを正常に戻すためのケア方法で、なかなか消えないニキビ跡にも効果があるといわれています。
1. ピーリングとは?
ピーリングとは英語の「peel=皮をむく、はぐ」に由来する言葉です。
お肌のターンオーバーは正常な状態だと28日くらいで行われますが、年齢を重ねることでその周期は延びてしまいます。
いつまでもお肌の上に居座って分厚くなってしまった角質を人工的にはがして、ターンオーバーを正常化させるのがピーリングです。
「古い角質をはがす」と聞くとお肌に負担がかかるのではないかと不安になる方もいると思いますが、ピーリングには、クリニックで行う専門的なものから自宅でケアできるものまで様々な種類があるので、自分に合いそうな方法を見つけてくださいね。
■自宅で手軽にピーリングを試してみましょう
ピーリング効果のある石鹸や化粧水がドラッグストアなどでも販売されており、手軽に試すことが出来るのが魅力です。
どの商品を選んだら良いか分からない方のために、その成分について説明しましょう。
ピーリング化粧品に良く使われる成分には、AHAとBHAがあります。
1. AHA
「フルーツ酸」とも言われており、タンパク質を溶かす作用があります。
お肌の表面にある角質を溶かして除去することで、ターンオーバーを促す効果が期待できます。
水溶性で比較的お肌に優しい成分なので、ピーリングが初めての方でも安心して使えるのではないでしょうか。AHAの中にもいくつか種類があり、ピーリング効果の強い順にグリコール酸、リンゴ酸、クエン酸などがよく配合されているので、自分のお肌に合った成分を選びましょう。
グリコール酸
サトウキビやパイナップルなどから作られます。皮脂の分泌を抑える効果があります。AHAの中では強い成分となるので、「使用頻度を守る」「肌が荒れているときは使わない」などの注意が必要です。
リンゴ酸
リンゴから見つかった成分です。比較的優しい成分なので、お肌の弱い方にも使えます。
クエン酸
レモンなどに含まれている成分で、お肌の表面の薄い層のみを溶かします。お肌に優しく、敏感肌の方におすすめです。
2. BHA
「サリチル酸」の一種で、お肌への浸透が高い油溶性。毛穴の奥の皮脂を溶かすこともできるので、ニキビの治療として使われることも多いようです。
オイリー肌の方に人気のある成分です。しかしお肌への刺激が強いので、注意して使うようにしましょう。
【ピーリング石けんを使用して自宅でピーリング】
【ドラッグストアでも買えるピーリング化粧水】
■クリニックで確実に治療しましょう
美容皮膚科などのクリニックでは主に「ケミカルピーリング」「レーザーピーリング」「クリスタルピーリング」の3種類が行われています。
①ケミカルピーリング
出典:j-clinic.jp
AHAやBHAといった酸性の薬剤を使用する方法です。
自宅でのピーリングと異なるところは、専門の医師があなたのお肌の状態に合わせて薬剤を調合してくれるというところ。
金額は1回1万円前後が一般的なようですが、お肌の状態が良くなるまでに数回通う必要があります。
カウンセリング時に、トータルの金額を確認しておくと良いでしょう。
②レーザーピーリング
お肌にレーザーを照射して溜まった角質を取り除くという方法です。
レーザーをあてることでコラーゲンが増加してふっくらお肌になるというおまけつきです。
しわやたるみの改善に使われることもあり、アンチエイジングにも良さそうですね。
クリニックによって使用している機械が違い、毛穴を引き締めるものや、産毛の脱毛ができるものなど、ピーリング以外の効果にも違いが出てきます。
カウンセリング時に確認して他のクリニックと比較してみても良いですね。
金額も数万円~数十万円と開きがありますが、金額にとらわれずにそのレーザーで自分の理想のお肌が手に入るのかどうかをしっかりと比較検討しましょう。
③クリスタルピーリング
酸化アルミニウムやダイヤモンドなどの硬い粒子を使ってお肌の表面の角質を削り取ります。
薬剤を使わないため、敏感肌やアレルギーのある方でも安心して施術が受けられるのが特徴です。
ダウンタイムの期間も考えておきましょう
クリニックによっては、この3種類を組み合わせてより高い効果が得られるように施術することもあるそうです。
いずれのピーリング方法も、施術後のお肌はとても敏感になっています。
施術を受けてから、お肌が通常の状態に回復するまでの期間を「ダウンタイム」といいますが、このダウンタイムは赤みや乾燥が気になる方もいます。
大切な予定の直前に施術を受けることは避けた方が良いでしょう。
ダウンタイムに出る症状や期間についても個人差があるので、医師からの指導を受け、いつも以上に保湿や紫外線対策をしっかり行う必要があります。
クリニックのメリットは、専門の医師がしっかり診てくれるところ。
カウンセリングで副作用や効果について確認すれば、納得のいく施術を受けることができます。
また、顔だけでなく背中など自分ではケアしにくい箇所を任せられるのも、クリニックならではのメリットですね。
3. ピーリングの効果とは?
ピーリングは「ニキビ跡を治すためのケア」ではありません。
あくまで、お肌のターンオーバーが正常に行われるよう助けるためのケアです。
古い角質がはがれて新しい角質が表面に出てくれば、お肌は自然に綺麗になっていくはずです。
ニキビ跡に効果が出るまでには、何度も繰り返しピーリングを行う必要がありますが、続けていくうちに
- 保湿効果が高まる
- くすみが取れる
- 毛穴の黒ずみが改善する
といった効果が期待でき、お肌全体のケアにもつながります。
ただその効果には個人差があり、確実にニキビ跡が消えるという保証はありません。
「すこしでもお肌が正常な状態になれば・・・」というくらいの気持ちでケアに臨むことをおすすめします。
まとめ
自分に合いそうなピーリング方法は見つかりましたか?
大切なお肌のケアなので、後悔はしたくありませんね。
どの方法にもメリット・デメリットがあるので、よく理解したうえで選択することをおすすめします。