ナチュラルメイクが主流といわれていますが、単純に手を抜いたり薄く仕上げたりするだけではナチュラルに仕上げることはできません。
目元にもナチュラルなメイクをしようとすると印象が薄くぼんやりしてしまいがちですね。
そこで注目なのが、あるとかわいさが割増になるという「涙袋」。
この涙袋があるだけで目を大きく見せられる効果があって、目元の印象をガラリと変える威力を発揮してくれます。
また、表情も明るくやわらかになり若々しさの演出にも効果的といいます。
たくさん魅力のつまった涙袋は、メイクで簡単に作ることができます。
ですが、いかにも「作った」という不自然な涙袋メイクになってはいけません。
今回はもとからあるような、自然な涙袋をメイクで作る方法をご紹介しましょう。
1. 自然な涙袋メイクのやり方
まずは涙袋を作る手順ですが、実はいろいろな方法で作ることができるのです。
ここでは、より自然な涙袋の作り方を2つご紹介します。
● アイシャドウでの作り方
基本的な涙袋メイクのやり方は、陰影をつけて立体感を上手に演出すること。
「陰影をつけて奥行きを出す」といえばアイシャドウの役割ですね。
詳しく見ていきましょう。
【用意するもの】
- アイシャドウ3色
(ベージュ系やライトブラウンなどの明るめの色・濃い目の色・仕上げ用のさらに明るい色) - 綿棒
① チップを使って明るい色のアイシャドウをのばす
出典:beauty-co.jp
下まぶたの涙袋を作りたい位置に明るい色のアイシャドウをのばします。
この時にチップの先端を使うとキレイにのせられます。
そして「太めに」描いておくとよいでしょう。
② 少し暗めの色で薄めに影をつくり立体感を出す
出典:bitty.jp
ご自分の肌色より少し暗め(もしくは濃いめ)のベージュ系を、手順①の下に薄めに重ねて引きます。
この時、目のかたちに沿った曲線を描くように意識するとよいでしょう。
こうすると涙袋に立体感が出るのです。
なお、全体にではなく黒目の幅に合わせて1センチほど引くとより立体感が際立ちます。
しっかり描いてしまうとクマのように見えてしまうので、あくまでも薄く入れて影をつくるようにしましょう。
③ 描いた線をぼかす
できるだけナチュラルに仕上げるために、手順②で入れた線を綿棒でぼかしましょう。
④ 明るめのアイシャドウをのせる
最後に明るめのアイシャドウを、手順③でぼかしたラインの上にのせて完成です。
この時のおすすめの色は、ライトベージュ系がよいでしょう。
また、かわいらしさを出したい時はピンクパールが効果的です。
● アイブロウペンシルと綿棒を使った作り方
もっと簡単によりナチュラルな涙袋を作りたい、という場合におすすめのやり方があります。
【用意するもの】
- アイブロウペンシル
(ライトブラウンなど明るめのブラウン系がおすすめ) - 綿棒
準備はこれだけでOKです。
① 自分の涙袋を作りたい位置を確認する
出典:youtube.com ※写真はイメージです
下まぶたにご自分が涙袋を作りたい位置をきちんと確認しましょう。
② アイブロウペンシルでやさしく影の線を引く
出典:youtube.com ※写真はイメージです
手順①で確認した位置に、アイブロウペンシルを使って影になる線を「やさしく」描きます。
軽く触れるように引くことで薄く色が肌にのり、ちょうどよい具合の線になります。
この時、目尻の方までしっかり引くとよいでしょう。
③ 引いた線を綿棒でなぞってぼかす
出典:youtube.com ※写真はイメージです
手順②で引いた線を綿棒でやさしくなぞりぼかして仕上げましょう。
適度な硬さをもった芯のアイブロウを使うとバランスのよい線が引きやすく、ぼかしやすいのでより自然な感じに仕上がります。
2. 涙袋メイクを自然に見せるコツ
初心者の人にも上手にできる、自然な涙袋メイクのために大切なポイントをご紹介します。
① 笑いながらメイクすること
意外に思うかもしれませんが、これが涙袋メイクを自然に仕上げるポイント。
笑いながらメイクをすることでご自分の顔に似合う涙袋のラインが判るのです。
にこっと笑い、下まぶたの涙袋を作りたい位置に綿棒をのせ、こめかみに向けてやさしく引っ張って確認しましょう。
くっきりと線が入ったところが涙袋を作る位置になります。
② 肌の色より少し明るめのカラーのアイシャドウをのせること
アイシャドウを使って作る場合、ご自分の肌より少し明るめのオフホワイトやベージュ系の色を涙袋全体にのせましょう。
また、肌なじみのよいベージュピンクやシャンパンゴールドなどの色味で涙袋を作るメイクが流行りのため、ご自分の顔色のバランスに合わせて取り入れるのもよいでしょう。
注意したいのは、真っ白のハイライトやピンクの使用はNGということ。
ナチュラルに見せるどころか違和感のあるギャルメイクのようになってしまいます。
③ 影を描くときはあくまでも薄くすること
涙袋の影は思っている以上に重要。
涙袋メイクの肝心の場所ともいえます。
アイシャドウでもペンシルでも、影を濃く描きすぎてはメイクが台無しになります。
あくまでも薄く、一見してわからない程度に描きましょう。
④ 自然な仕上がりには全体的に濃くしないこと
涙袋メイクを自然に見せるには、全体を濃く仕上げないことが大切です。
明るくて薄い色味でもくっきりはっきりとした色の入れ方では、目ばかりが浮いてしまいます。
「なんとなく物足りないな…」というくらいでとどめておきましょう。
3. 失敗しやすい涙袋メイクとは?
かわいらしい表情を作るためにとても重要な役割をもつ涙袋。
ですが、やり過ぎは逆効果。
ここでは失敗しやすい涙袋メイクをご紹介します。
① 濃いカラーでのメイク
涙袋メイクには基本的には明るい色味を使うもの。
涙袋メイクに黒やグレー、紺など暗い色や濃い色のアイシャドウなどを使うと、まるで寝不足でクマができているように見えてしまいます。
かわいらしさの演出とは逆効果の疲れた表情を作ってしまうので注意しましょう。
②下まぶたに濃いめのメイク
下まぶたにしっかりメイクをしてしまうと、目の大きさばかりが強調されてギョロ目になってしまいます。
顔の印象のほとんどが目になってしまうので要注意です。
③ 涙袋テープを使ったやり方
涙袋テープを使った場合に陥りがちなのが、涙袋を作る位置をテープで大きく幅をとりすぎてしまうこと。
これではいかにも「作りました」という仕上がりになり、ナチュラル感がゼロになってしまいます。
貼る場所を間違えると不自然さだけが際立つので、慣れない人は避けたほうがよいでしょう。
④ 目の下にたるみやクマ、小じわがある場合には涙袋メイクはNG
目の下にたるみなどの程度が強く、メイクしても目立ってしまう場合には涙袋メイクは控えたほうが無難かもしれません。
せっかくのメイクを作る位置に気になる肌トラブルがあると目元に違和感が出てしまいます。
ナチュラルな涙袋を作るには、これらの点に気をつけましょうね。
4. まとめ
自然な涙袋メイクを上手に作ることで、かなり顔の印象が変わります。
涙袋といえば「目の下がキラキラで明るい」というのはもう昔の話。残念な涙袋メイクにならないためには、
- アイシャドウを入れる幅
- 影を描く位置と色味の薄さ
に注意して、かわいらしい目元を演出するナチュラルな涙袋を作ってみてくださいね。