印象を大きく左右するメイクですが、アイメイクやリップの色を変えるだけでも印象が変わります。
さらにベースメイクの質感を変えることでいつもと違う雰囲気を楽しむこともできます。
ベースメイクは主に「マット肌」と「ツヤ肌」に分けられますが、ご自身のメイクがどちらに当てはまるかご存知ですか?
今回は二つのベースメイクの質感について比較してみましょう。
1. マット肌とツヤ肌とは?
マット肌
という意味からも分かるように、化粧下地やファンデーションでツヤを消した質感に仕上げた肌を「マット肌」と言います。
マシュマロのようなふんわりした質感で、「お人形のような肌」と例えられることもあります。
ツヤ肌
マット肌とは逆に、ツヤがあるようにメイクした肌を「ツヤ肌」と言います。
ツヤ肌用のメイクアイテムに含まれる光を反射する成分が、潤いに満ちたようなツヤを作ります。
メイクによる「ツヤ」が皮脂による「テカリ」と勘違いされないよう、注意が必要です。
2. マット肌とツヤ肌の違い
正反対の2つの質感を、どのように使い分ければよいのでしょうか?
それぞれの肌を比較してみましょう。
仕上がりのイメージ
● マット肌
肌の色を均一にし、素肌感を消して作るマット肌。
毛穴やシミなどの肌悩みをカバーする力が強く、しっかりメイクしたフォーマルな印象を与えます。
落ち着いた大人なイメージに仕上げたいときにおすすめです。
● ツヤ肌
本来、しっかり潤った素肌にはツヤがあるもの。
メイクでツヤ肌を作ることで、潤いのある若々しい印象を与えることができます。
すっぴん風のナチュラルメイクを目指している方にも人気です。
光を反射してパッと明るい肌になり、華やかさが欲しい日のメイクにも役立ちます。
しかし、Tゾーンにツヤが多すぎると、皮脂の多いテカリ肌に見えてしまうこともあります。
カバー力
● マット肌
マット肌を作るメイクアイテムは、肌悩みをカバーする力が強いのが魅力です。
毛穴やシミ・色ムラを一気にカバーし、肌の色を均一に整え、なめらかな質感に変えてくれます。
しかし、厚く塗りすぎるとのっぺりとして厚化粧をしているように見えてしまうため、塗り方に注意が必要です。
● ツヤ肌
素肌感を大切にするツヤ肌のメイクアイテムには、マット肌のようなカバー力は期待できません。
しかし、光を反射する成分が色ムラを目立たなくして1トーン明るい肌に仕上がります。
透明感が出るため、くすみも一掃してくれます。シミやニキビ跡を隠す必要のない方におすすめのベースメイクです。
3. マット肌とツヤ肌のメリット
マット肌のメリット
● 落ち着いた印象に
肌のツヤを消して肌悩みをカバーするため、しっかりメイクをしている印象に仕上がるマット肌は落ち着いた雰囲気を演出してくれます。
ビジネスやフォーマルな場面でも恥ずかしくないベースメイクを作ることができます。
ベースメイクでシミやニキビ跡を隠したい方にもおすすめです。
● 目元・口元のメイクが映える
マット肌には、目元や口元といったポイントメイクを引き立てる効果もあります。
ボルドーやバーガンディーといった深い色と相性がよく、メイクを濃くしたい日は肌をマットに仕上げておくと、品よくまとまります。
ツヤ肌に濃いポイントメイクを施すと、ギラギラした印象を与えてしまい、少々下品に見えてしまうこともあります。
大人っぽい深い色味のメイクが好みなら、肌の質感はマットに仕上げましょう。
ツヤ肌のメリット
● 若々しさを演出
ツヤ肌の一番の魅力は、若々しい印象を与えてくれること。
乾燥知らずだった若い頃の肌が蘇ったようなツヤを作ることができます。
光の効果で明るく透明感のある肌になり、年齢や乾燥によるくすみも気になりません。
● ナチュラル感を重視
素肌から満ち溢れる潤いを演出するツヤ肌は、ナチュラルメイクを目指す方にもおすすめです。
肌悩みをカバーするのではなく、光の反射で目立たなくする効果があり、素肌っぽさを残したメイクになります。
4. マット肌とツヤ肌のデメリット
マット肌のデメリット
● 厚塗りに注意
素肌感を隠してしまうマット肌は落ち着いた印象を与える反面、年齢よりも老けてみられる可能性もあります。
気をつけたいのは、厚塗りをしないこと。
汗や皮脂によるテカリを防ぎたいからといって化粧下地やファンデーションを厚く塗ってしまうと不自然な仕上がりになり、老け顔に見られることもあります。
汗や皮脂を吸収する効果のあるアイテムを使うことで、厚塗りをしなくても長時間マットな肌を維持することができます。
ツヤ肌のデメリット
● テカリ肌に間違われないように
水分によるツヤは若々しい印象を与えますが、皮脂によるテカリは、だらしなく見られることもあります。
小鼻など皮脂の多い場所にツヤがあり過ぎると、テカリと勘違いされる可能性もあります。
頬やTゾーンといった立体感を出したい場所にパールのような程よいツヤ感を出すと良いでしょう。
また、毛穴が開いていたり肌荒れがあると、せっかくのツヤ肌がテカリ肌に見えることもあります。
まずはスキンケアで素肌を整えてからツヤ肌に挑戦しましょう。
5. マット肌・ツヤ肌の作り方
マット肌の作り方
① スキンケアで肌を整える
洗顔の後に、化粧水・乳液で素肌を整えます。
しっかり保湿をしておくと皮脂の分泌を抑えられ、メイクが崩れにくくなります。
② 化粧下地を塗る
出典:youtube.com ※写真はイメージです
マット肌用の化粧下地を使います。
代わりにBBクリームを使うことで、マットな質感を作ることもできます。
塗り方は通常の化粧下地と同じですが、厚化粧に見られるのを防ぐため、塗りすぎないようにしましょう。
③ ファンデーションを塗る
出典:youtube.com ※写真はイメージです
ファンデーションも、マット肌用のものを使います。
パウダータイプを選ぶと、余分な皮脂を吸収してくれ、マットな質感が長続きします。
BBクリームを使った場合は、ファンデーションは必要ありません。
④ フェイスパウダーで仕上げる
ファンデーションまでで終了しても問題ありませんが、フェイスパウダーで仕上げることで化粧崩れを防ぎ、透明感を出すことができます。
BBクリームを使った場合も、必要に応じてフェイスパウダーを使うと良いでしょう。
⑤ 化粧直しでマット肌を維持
時間が経ってテカリが気になってきた時のために、皮脂を吸収する効果のあるフェイスパウダーを持ち歩きましょう。
ティッシュで皮脂を取り除き、その部分だけにパウダーをつけます。
必要以上にメイクを重ねないことで、厚塗り感を与えないようにします。
ツヤ肌の作り方
① スキンケアは念入りに
素肌感を重視するツヤ肌きれいに仕上げるには、まずキメの細かい潤った素肌を作っておくことがポイントになってきます。
毎日のスキンケアで、肌荒れや乾燥を防ぐようにしましょう。
② 化粧下地を塗る
ツヤ肌用の化粧下地を使いますが、代わりにCCクリームを使うこともできます。
CCクリームには、光の反射を利用して毛穴や色ムラをカモフラージュしながら肌を明るくみせる効果があります。
③ ファンデーションを塗る
化粧下地・CCクリームのどちらを使った場合でも、上からツヤ肌用のファンデーションを重ねます。
リキッドタイプのものをブラシで塗ることで、簡単にきれいなツヤを出すことができます。
④ フェイスパウダーで仕上げる
ベースメイクの崩れを防ぐため、仕上げにフェイスパウダーを重ねます。
ファンデーションの塗りムラをカバーする効果もあります。
6. まとめ
どちらの肌質にもメリット・デメリットがあることが分かりました。
「自分はこっちの質感」と決め付けずTPOによって使い分けることで、新鮮な印象を与えることができるでしょう。
どちらのベースメイクも付けたての状態を長時間キープしたいものです。
皮脂が過剰に分泌しないよう、まずはスキンケアで素肌を整えることも忘れずに。