巻き爪は日常の生活週間が原因で起こることが多いと言われています。
この記事では、巻き爪ができてしまう原因や改善方法などについてご紹介していきましょう。
1. 巻き爪とは
「巻き爪」とは、爪の左右の端が弓形に曲がり内側に巻き込んでしまった状態を指します。
巻き爪の症状で特に悩まされる部分は「足の親指」が多いといわれています。
内側に巻き込んだ爪が足の指の皮膚を挟むようになり、痛みを伴うことが多々あります。時には炎症を起こし、とても激しく痛んだりします。
そのために靴が履けない、爪が切れないなどのトラブルとなってしまうことにも。
また痛みが強くなると正しい姿勢で自然に歩くことが難しくなり、腰痛や肩こりの原因に結びつく場合もあります。
症状が軽いうちに治療すれば、その分早い改善が望めます。
特別痛みを感じていなくても爪の変形など症状が気になったら、早めに治療をすることをおすすめします。
巻き爪の症状
巻き爪の症状にはさまざまな種類があります。
その中でも代表的な2つの爪の変形について説明していきます。
① 弯曲爪(わんきょくそう)
「弯曲爪」とは、爪の形が全体的に弓なりに曲がりながら伸びていった状態をいいます。
弯曲爪も「巻き爪の症状」の一つです。
著しい症状が現れるのは特につま先。
前から見ると逆U字型・馬のひづめの形などのように見える場合があります。
爪が強く弯曲するとアルファベットの「C」の形や「のの字」型、さらには円形のように見える状態にもなります。
その状態の爪が足の指の皮膚を挟みながら伸びていき、痛みを伴ったり炎症を起こしたりします。
変形の程度が強くなると痛みを伴ってくるのが一般的です。
反対に見た目の変化だけが起こり、痛みや腫れなどの症状は出ない人もいるといわれます。
② 陥入爪(かんにゅうそう)
「陥入爪」とは爪が伸びてきた時、爪の左右の端が指の皮膚にくい込んでしまった状態を指します。
症状として爪がくい込んだ皮膚の周りには赤みや痛み、腫れや炎症が起こります。
炎症が進んで腫れてしまうと爪の角が皮膚に埋もれていく場合もあります。
さらに炎症が長引くと肉芽(にくが)ができてしまう可能性も高くなるため注意が必要です。
症状が悪化するとくい込んでいる部分に雑菌が入り込み、化膿を起こして痛みが非常に強くなってしまうことにもなります。
2. 巻き爪の原因
巻き爪の原因になるのはどんなことなのでしょうか?
きちんと原因を理解しておかなければ症状を改善しても、ふたたび巻き爪になってしまう可能性があります。
主な原因を見ていきましょう。
① 深爪の習慣
巻き爪の大きな原因とされているのが「深爪」。
爪を切りすぎ、その面積を減らしてしまったことで、皮膚の部分が増えてしまうことです。
爪の周りの皮膚が盛り上がるので肉が爪に向かってくることになります。
まっすぐ伸びようとする爪の成長を左右から圧迫して妨げるので、変形して巻き爪になってしまうわけです。
深爪を続けている人は巻き爪となる確率がかなり高くなるといえます。
「爪が内側に巻いてきて指が痛むので短く切ってしまう」のは、確かに一時的には痛みを軽減します。
ですがその爪が伸びると皮膚へのくい込みが強くなり、さらに悪化させてしまう悪循環に陥ることもあるので短くカットするのは避けましょう。
② 運動不足
爪が正常な形状を保つためには「圧力」が必要といわれます。
爪は本来、成長に伴って内側に曲がろうとする性質を持つものです。
歩くことなどによって指側から爪に向かって圧力をかけられることにより、正常な状態がキープできるといいます。
日常であまり足を使わない生活やほとんど動かないなどの運動不足が続いてしまうと、自然な身体の機能として爪は曲がっていってしまうわけです。
そのため結果的に巻き爪となりやすくなるのです。
③ 足に合わない靴を履くことでの圧迫
足に合っていない靴をムリに履き続けるのも、巻き爪になる身近な原因として挙げられます。
靴に「足を合わせる」ことで爪の両脇が圧迫されてしまうのです。
履き心地の良くない靴に足を押し込み、つま先が窮屈な状態で負担がかかり続けるなどは最悪といえるでしょう。
つま先が極端に狭くなったり尖ったりしているもの、高めのヒール、必要以上なゆとりがあるなどの靴を履く習慣は巻き爪になりやすいといえます。
また、立ち仕事がメインの人は足に体重がかかる時間も長くなるので巻き爪になりやすいといえるでしょう。
④ 遺伝的な要素
巻き爪の状態がそのまま受け継がれるわけではなく「巻き込みやすい」爪の形状が遺伝することも原因の1つといわれます。
爪の厚みや硬さなどの爪の性質は人それぞれですが、親から巻き爪を遺伝している場合も多いようです。
ご両親のどちらかが巻き爪という人は、そうでない人と比べてご自身もそのリスクが高くなるともいわれています。
⑤ 加齢
自然な現象として年齢を重ねると爪は厚くなり硬くもなっていきます。
さらに歩くことが少なくなるなど足を使った活動量も減り、正常な爪の形状を保つために適度な圧力がかからなくなりがちです。
爪は世話を怠ると自然と内側へ曲がる性質を持つため、足を動かすことで下からかかる圧力が不足すると巻き込みやすくなってしまうのです。
⑥ 靴を履いて行うスポーツ
サッカー・バスケットボール・バレーボール・テニス・ダンスなど、つま先に大きな負荷がかかる運動や瞬発力を要するスポーツを行うことも巻き爪の原因となりがちです。
特に靴を履いて行うスポーツには要注意。
急に足の動きをストップしたりボールを蹴ったりする行為によってつま先や爪に強い負荷がかかると、爪の側面や周辺の皮膚に炎症を起こす場合があります。
⑦ 肥満、急激な体重の増加が起こる妊娠
爪も含めた足は常に人の体重を支えているとても重要な部分です。
慢性的な肥満や、妊娠などで急激に体重が増えたという人はそれだけで指やつま先に大きな負担をかけることになります。
そのために巻き爪になりやすくなる可能性が高いといえるでしょう。
3. 巻き爪の予防
巻き爪は自然発生的に起こるものではありません。
人為的な原因がほとんどとなって起こるものです。
サイズや形が合わない靴のせいというのも大いにありますが、無自覚でついてしまった歩き方のクセによって巻き爪となることがあります。
正しい歩き方を心がける
巻き爪を予防するために不可欠なことは、やはり正しい歩き方をマスターすることでしょう。
今までのクセを矯正して歩き方を変えると、つま先の負担を軽くできることが期待できます。
歩くたびにつま先に負担をかけ続けていると、それが積み重なって巻き爪となってしまうことになるためです。
特に巻き爪になりやすい足の親指にはムリな力を込めるのはいけません。
正しい歩き方とは、基本的に背筋を伸ばして歩くことを指します。
むしろ歩く前に大切なのは「正しい立ち方」のほう。
頭のてっぺんから身体がまっすぐ引っ張り上げられているようなイメージが理想です。
自分の中でそのイメージを十分に意識した上で正しく歩くことを心がけましょう。
猫背や前のめりの状態で歩いていると自然につま先に負担がかかってしまいます。
それが巻き爪のきっかけを作ることになるのです。
そして背筋を正して歩くためには、足の動きにも意識を向けましょう。
背筋を伸ばしてかかとに体重をかけるように歩くとつま先の負担が減らせます。
そして、着地する時もかかとから足を下ろすこと。
歩く時につま先に体重がかかるクセがついてしまっている人は、胸を反らせるようにすると体重が自然と後ろにかかります。
猫背を気にかけ過ぎてそり返ったりしないように、足の裏を意識して重心移動を行いましょう。
足を使ったエクササイズをする
巻き爪の予防には、つま先立ち体操など足を使ったエクササイズがとても効果的です。
つま先立ち体操とは、素足で床にまっすぐ立った状態でつま先立ちをするものです。
②その場で動かず、かかとを上げた状態でバランスを取ります
③できれば3~5分程度その状態をキープしましょう
つま先立ち5分間キープを1セットとして、朝と晩に1セットずつ行うと理想的です。
この体操を行うことで足指を始め、足全体が鍛えられることにもなります。
4. 巻き爪の治し方
自分で巻き爪を治す方法
「巻き爪の治療」というと多くの人は病院での治療をイメージされることでしょう。
ですが、現在では自宅で矯正を行うのが主流となっています。
ここでは「病院に行く時間を作れない」「病院に行きたくない」「自力でなんとかしたい」などという考えを持つ人におススメの矯正方法を挙げています。
① テーピング
症状が軽い人が対象となります。
テーピング(伸縮するテープ)で皮膚を引っ張り、爪から離す方法です。
くい込まれている指の皮膚を外か下方向に引っ張って、爪との間にすき間を開けて巻き爪を矯正します。
テープを爪がくい込んだ皮膚に貼った後、らせん状にねじりながら引っ張りつつ足の指にテープを巻きつけて固定します。
この処置で痛みはやわらぎ、爪を十分に伸ばすことが期待できるのでとても楽になるようです。
深爪など、爪を切りすぎて起きてしまったような一過性の巻き爪の場合、この方法で十分改善が期待できます。
② 巻き爪ロボ
早く巻き爪を治したいという人には「巻き爪ロボ」がおススメです。
巻き爪ロボには以下のようなメリットがあります。
1. 短時間での矯正が可能なので忙しい人にもおススメ
矯正の所要時間は30分ほどと、仕事や家事に忙しい人でも安心して使えます。
2. 通院なしで巻き爪の矯正ができる
自宅でのスキマ時間にいつでも矯正することができます。すでに歩くこと自体痛いつま先に負担をかけてまで病院へ出向く必要がなくなります。
3. 医療器具としての認可を取得
巻き爪ロボは医療器具としての認可も受けているものです。
4. 1年間の保証付き
効果に不満があった場合を始め万が一に備えた保証がついているため安心です。
「巻き爪ロボ」はこのように、自分で自由に形を調節できる巻き爪矯正器具です。
巻き爪ロボの左右の部分を巻き爪になってしまっている爪に装着して、中央のツマミを回して固定すれば準備はOK。
そしてそのままの足を桶などに張ったお湯に浸します。
お湯に浸したまましばらく待ち、時間が経って爪が柔らかくなった頃合いを見計らって矯正します。
矯正した状態の爪をドライヤーで乾かして仕上げれば終了。
長い時間をかけて矯正するのではなく、治したいと思った時に自宅ですぐできるためとても便利なグッズといえるでしょう。
③ 巻き爪ブロック
巻き爪が再発して歩くと痛いという人は「巻き爪ブロック」がおススメ。
巻き爪ブロックは、「食い込んだ爪をなんとかしたい」「足に体重をかけるのが怖い」という人に適しているグッズです。
爪の両脇に付属のバネを装着するだけでまず痛みをやわらげ、徐々に巻き爪を正常な形に戻してくれる効果が期待できます。
そのため爪に穴をあけるなどの面倒な手順も不要。
爪の厚さや硬さによって効果には個人差がありますが、巻き爪の症状が軽い人の場合、巻き爪ブロックを装着後わずか10分程度で痛みをやわらげることができるといわれます。
継続して使用しているうちに、巻いていた爪が徐々に平らになっていく効果が実感できたという声は少なくありません。
巻き爪を治す方法がわからない・病院での治療や矯正はなんとなく腰が引けるという人は、一度巻き爪ブロックを試すことをおススメします。
病院で巻き爪を治療する
巻き爪を改善するのに自力での処置は不安という人には、最善の方法はやはり病院での治療を受けることでしょう。
ところで、巻き爪の治療は何科で受ければ良いの?という疑問を持つ人は少なくないでしょう。
爪は皮膚ですので、まずは皮膚科に診てもらいましょう。
皮膚科で診察してもらった場合、症状が軽い場合はそのまま処置をしてもらえます。
一般的には皮膚科・外科といわれています。
それから形成外科などでも巻き爪の治療や矯正を行ってくれます。
また、「巻き爪専門外来」を取り扱うクリニックもあります。
ですが、実際には個人の症状により適した科は異なります。
程度が重い場合には手術の可能性もあるので、外科や形成外科の担当となるでしょう。
① ワイヤー治療
ワイヤー治療は弾力性の高い形状記憶合金のワイヤーやB/Sブレースを使った治療法のことです。
個人の症状に合わせて専門家が適した治療を施してくれます。
伸びた爪の白い部分の両脇に小さな穴を開け、そこに特殊なワイヤーを通して医療用の接着剤で固定します。
そして上方向に圧をかけることで矯正するという方法です。
伸びている爪に穴を開けるため、痛みはほとんどありません。
B/Sブレースは特殊なプラスチック製の平たいスプリングになっているもので、爪の表面に装着して矯正します。
これが爪全体に装着されるためスプリングの力が分散されて、特定の部分を強く圧迫することはなく、痛みを伴うこともありません。
病院で行われる治療法でも一番の矯正力が望める方法といわれています。
② ワイヤー治療の保険適用
一般的に病院(皮膚科)でワイヤー治療を行うと、保険適用外治療となり自費負担となります。
③ ワイヤー治療の期間
爪の変形が改善されるまで「早ければ」1か月ほどといわれます。
そのため平均として3か月から半年のスパンで見ておくと気持ちが楽になるでしょう。
見かけだけで矯正されたと思いすぐに外してしまうと、また元の状態に戻ってしまうこともあるからです。
爪の曲がり具合が強い場合は6か月から約1年かかってしまうことも。
焦らずに長い目で見ておく方が間違いないといえます。
④ ワイヤー治療の費用
保険適用外治療のため、1か所につき1回当たり税抜5,000~10,000円程度かかってしまいます。
初診の治療では初診料を合わせて10,000円~15,000円程度の費用が相場となっているそうです。
ワイヤー治療は歯科矯正と同じように、矯正していく間に何度かワイヤーの交換や変更が必要になってきます。
その費用も含め2回目以降は2,000円~5,000円程度となる場合が多いといわれます。
巻き爪の症状や程度によりますが、治療を受ける大体の人は2~3回くらいはワイヤーの交換が必要となるでしょう。
それによって、ワイヤー治療の費用は完治までに30,000円前後の負担となることが多いといえます。
なお、病院によって費用が異なるため、事前にきちんと確認して納得できたら治療を受けるとよいでしょう。
5.まとめ
生活習慣のクセが主な原因となって起こってしまう「巻き爪」。
その原因や対処法などを見てきました。
巻き爪でお悩みの人は、自分の症状の原因は何なのかを把握することができたでしょうか?
まずはきちんと原因を知って、それから自分に合った対策を行うことが大切です。
巻き爪を繰り返さないように、一度生活パターンを振り返ってみてはいかがでしょうか。
そして巻き爪になるきっかけが見つかったら、しっかりそれを正してみることをお勧めします。