「うるツヤ肌」なんて素敵な響きなんでしょう・・
年齢と共に肌から失われていくもの、それは潤いとツヤではないでしょうか。
潤いがあってツヤのある肌は多くの女性が手に入れたいと思うはずです。
「毎日スキンケアをしているのに潤わない」
「気に入って長く使ってきた基礎化粧品だけど、最近良さを感じなくなった」
など30代も半ばを過ぎると、若い頃にはなかった肌の変化を感じる事が多くなると思います。
うるツヤ肌は若い子だけのもの・・と諦める前に、スキンケアとメイクでうるツヤ肌を作ってみませんか?
この記事では「スキンケアでコツコツ作るうるツヤ肌」と「メイクの力で瞬時に作れるうるツヤ肌」の2つの方法をご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
1. うるツヤ肌に必要な条件とは
うるツヤ肌とは一般に、どのような肌をさしているのでしょうか?
うるツヤ肌に欠かせないお肌の条件を見てみましょう。
①潤いのある肌
肌の潤いは、うるツヤ肌の「うる」の要素です。
肌の潤いは角質層の水分量で決まります。
水分量が適当で潤いがあることで、みずみずしくふっくらとしたハリ感のある肌を作ります。
カサカサ感やゴワつき、くすみが出やすい時は潤い不足のサインです。
肌の潤いは主に
- ターンオーバーによって保湿成分が十分に作られている
- 肌の保湿成分を逃さずに保持できている
この2つの条件が揃うことで作られます。
詳しくはこちらの記事もご覧ください。
ただ、年齢と共にターンオーバーは遅くなるため保湿成分が生成されにくくなります。
そのため、若い頃と比べると必然的に肌の潤いが不足していきます。
他にも紫外線や不規則な生活、間違ったスキンケアや空気の乾燥などによっても肌の潤いは減少していくため、スキンケアでの対策や生活習慣などを見直していくことが大切です。
② ツヤのある肌
肌のツヤ感は、うるツヤ肌の「ツヤ」の要素です。
肌のツヤは主に皮脂の分泌量で決まります。
さらに、皮脂と水分のバランスがとれていることで、しっとりと艶やかな肌を作ります。
皮脂量が多い・水分量が少ない → テカリやすい
皮脂量が多い・水分量が多い → テカリやすい
このように皮脂量だけではなく水分量とのバランスが、ツヤかテカリかの分かれ道になります。
ツヤ肌は触ると手に油分が付かずしっとりしていて、テカリ肌は手に油分が付いてベタッとするのが特徴です。
③ 透明感のある肌
うるツヤ肌が若々しく見える秘訣は透明感にあります。
濁りがなく内側から光が透けて見えるような肌は、みずみずしくフレッシュな印象を与えます。
肌の透明感は、主に角質層の水分量と血行によって決まります。
潤いのある肌は光を透過しやすく、内側から光をきれいに反射させることができるため肌が明るく見えます。
一方、水分量が少なく乾燥した肌は光を乱反射してしまい透明感が生まれません。
また、血行の良い肌はピンク色の健康的な血色が生まれますが、血行が悪いとくすみやクマ、シミなどの原因になります。
これらのトラブルによって色ムラができ、肌のトーンが下がると一気に老けた印象になってしまいます。
くすみは血行の悪さ以外にも様々な原因があります。
ぜひ、こちらの記事もご覧ください。
「透明感=色が白い」と思いがちですが、色白、色黒に関係なく肌に透明感は出ます。
ただ、色の性質上、白い方が光を反射しやすいため透明感が出やすいと言われています。
2. うるツヤ肌をつくるスキンケア
うるツヤ肌をつくるスキンケアは、肌を乾燥させないために「保湿」と「血行促進」を意識しましょう。
血行を良くすることでターンオーバーや皮脂の分泌が促進されるため、潤いとツヤを出す効果が期待できます。
① 洗顔
間違った洗顔を続けていると肌の乾燥が進んでしまいます。
正しい洗顔方法で汚れのみを落とし、潤いやツヤを守る保湿成分や皮脂を落とし過ぎないようにすることが大切です。
● うるツヤ肌をつくる洗顔のポイント
・しっかり泡をたてる
汚れは手で擦って落とすのではなく泡で吸着させて落とします。
泡立てネットを使い、キメが細かく弾力のある泡を作りましょう。
水が多すぎると洗顔中に泡がへたってしまい摩擦がおきやすくなります。
また、洗顔料が多すぎると泡が硬くなり肌への馴染みが悪くなります。
手を逆さにしても落ちない、モッチリとしたホイップクリームのような泡が目安です。
・擦らない
肌への摩擦は厳禁です。
乾燥やシミ、洗顔後の赤みが出る原因にもなります。
手が顔に触れないように泡を転がしながら洗っていきましょう。
・洗顔は手早く行う
泡を顔にのせている時間が長くなるほど、肌の保湿成分や皮脂は流出しやすくなります。
泡をのせている時間は長くても1分以内にしましょう。
・ぬるま湯でしっかりすすぐ
お湯の温度が高いと必要な皮脂まで流されてしまいます。
30~35℃くらいのぬるま湯で20回以上を目安にすすぎを行ってください。
洗顔料が肌に残ると肌トラブルの原因になるので、すすぎは十分に行いましょう。
洗顔の詳しい手順はこちらの記事で確認しておきましょう。
② 保湿ケア
不足している水分と油分を補うと同時に、肌の水分を逃さないためのケアです。
基礎化粧品の主な役割
- 化粧水 → 水分を補う
- 乳液 → 保湿成分を補う、油膜をはり水分の蒸散を抑える、肌の保護
- 美容液 → 保湿成分や美白成分などの有効成分を補う
- クリーム → 油膜をはり水分の蒸散を抑える、肌の保護、肌を柔軟に保つ
若い頃と比べるとどうしても肌の水分量は低下しやすくなります。
さらに忘れてはいけないのが、肌内に水分をキープしておく力も低下するということです。
水分を補ったとしても肌に蓄えておくことができないと、なかなか肌の変化を感じることはできません。
そこで、大人世代のうるツヤ肌つくりには水分を蓄える力を持つ成分を補うことが必要です。
● うるツヤ肌をつくるおすすめの保湿成分
・セラミド
もともと私たちの肌でつくられている成分で、非常に優れた保湿力を持っています。
化粧品に含まれるセラミドは生成方法によって成分表記が異なります。
最もオススメなのは、ヒト型セラミド(バイオセラミド)です。
ヒト型セラミドの表記は「セラミド1」などとセラミドの後ろに数字が入っています。
保湿目的なら数字が1.2.3.6のいずれか、もしくは全て入っている物がオススメです。
高配合のセラミド化粧品を選ぶなら、美容液かクリームを選びましょう。
3千円から5千円が相場となっているので、その価格帯を目安に選ぶと良いでしょう。
セラミドはドロッとしたテクスチャーをしているので、水のようにサラッとしている場合は配合量がかなり少ないか、界面活性剤が多く使われている可能性があります。
テスターやサンプルでテクスチャーや成分表記を確認すると良いでしょう。
セラミドについてはこちらの記事も参考にしてください。
・リピジュア
私たちの細胞膜を構成する成分の「リン脂質」に似せて作られた成分です。
洗い流しても保湿能力を発揮し、その保湿力はヒアルロン酸の2倍と言われています。
リピジュアの表記は「ポリクオタニウム」となっています。
ポリクオタニウムには4つの種類がありますが「ポリクオタニウム-51」が一番刺激が少ないため多くの化粧品に使われています。
ポリクオタニウム-51は水に溶けやすい性質があるので、化粧水などにもよく配合されています。
プチプラ商品でも配合されているのを見かけるので、化粧水選びの参考にしてみてください。
基礎化粧品は、肌質や肌の状態、使用感の好みなどによって使うアイテムは人それぞれだと思います。
各アイテムの役割や成分を知り、ご自分の肌に必要なものを選択していきましょう。
基礎化粧品のつけ方や使用量の目安などは、こちらの記事を参考にしてください。
③ 血行を良くする
血行を良くして潤い・ツヤ・透明感を出していきましょう。
血行を良くするには運動や入浴、マッサージなどがありますが、ここでは何も使わずに今すぐできる方法をご紹介します。
その方法は、耳まわりのマッサージです。
耳のまわりには、体を温める効果のあるツボやリンパ腺が密集しています。
血行もリンパも流れが良くなるため、リフトアップやアンチエイジングにも効果的です。
また、顔を触るマッサージと違い間違ったやり方でシワやたるみができたり、摩擦で肌に負担をかけることなく行えます。
● 耳まわりのマッサージのやり方
1. 耳全体を指で揉む
耳を指で挟むようにして全体を揉みほぐします。
痛気持ちいと感じる強さで行います。
2. 耳を回す
耳全体を握るように持ち、前後に大きく回します。
3. 耳を引っ張る
耳全体を握ったまま、上下左右に引っ張ります。
4. リンパを流す
手をパーにした状態のまま、人差し指と中指の間に耳がくるように手をセットします。
耳の前側、後ろ側の皮膚を軽く動かすように手を上下させます。
5回ほど上下させたら、そのまま首の側面を通り鎖骨まで手を下します。
リンパの最終出口は鎖骨にあるので、鎖骨に流すイメージで行いましょう。
1~4をそれぞれ3回ほど行います。
詰まっていたものがスッと流れたような、すっきり感を感じることができると思います。
くすみやムクミが気になる時やメイク前に行うのもオススメです。
3. うるツヤ肌をつくるメイク術
透明感のあるツヤ肌メイクは、ここ数年トレンドのメイクです。
ナチュラルなのに健康的で透明感のある仕上がりは、大人世代にこそ取り入れてもらいたいメイク法です。
マットなメイクだとフォーマル感が強くやや重たい印象になるため、メイクで若々しく見せたい方は潤いとツヤ感のあるメイクに挑戦してみましょう。
① 保湿ケア
うるツヤメイクに乾燥は禁物です。
乾燥が原因で皮脂が過剰に出るとツヤではなくテカリになってしまいます。
土台となる肌をしっかり保湿していきましょう。
保湿ケア後は5~10分ほど時間をおいて肌を落ち着かせます。
その後、余分な油分を軽くティッシュオフしてからベースメイクに入りましょう。
② 化粧下地をつける
● パール感のあるものを選ぶ
粒子の細かいパール感があるものを選ぶと自然なツヤ感を出すことができます。
● くすみは色で補正する
肌のくすみが気になる方は、ピンクやパープルなどのカラーコントロールの入った下地を選びましょう。
肌がワントーン明るくなり透明感を演出することができます。
● ムラにならないように薄く均一につける
厚塗りやムラはメイク崩れの原因になります。
素肌感を残すためにも薄く伸ばしていきましょう。
化粧下地の塗り方はこちらの記事をご覧ください。
③ ファンデーションをつける
● リキッドファンデーションを使う
うるツヤメイクには、水分量の多いリキッドタイプがおすすめです。
● 厚塗りは禁物
ファンデーションは肌の質感が決まるアイテムなので、どのタイプのファンデーションでも厚塗りは禁物です。
素肌感が残るように、薄くつけていくのがポイントです。
● ブラシでつける
リキッドタイプの場合は、リキッドファンデ用のブラシを使います。
リキッドファンデーションをムラなく薄く均一に伸ばすことができるので、キメの細かいツヤ肌に仕上げることができます。
ブラシが使いにくい方は、スポンジで叩いて馴染ませるのでもOKです。
水で濡らしたスポンジを使えば、リキッドファンデーションのデメリットである崩れやすさをカバーすることができます。
水スポンジの作り方は、厚みのあるスポンジを水でよく濡らし手で軽くしぼった後ティッシュで包んでしぼれば完成です。
パウダーファンデーションの場合は、パウダー用のブラシを使います。
粉っぽさや厚塗り感を抑えよりナチュラルな仕上がりになります。
ファンデーションの塗り方はこちらの記事をご覧ください。
● 色ムラはコンシーラーでカバーする
シミやクマ、ニキビなどはコンシーラーでカバーしていきましょう。
色ムラを無くすことでより若々しい印象に仕上がります。
リキッドファンデーションの場合はコンシーラーが後。
パウダーファンデーションの場合はコンシーラーが先。
④ ルースパウダーをつける
リキッドファンデーションの後にルースパウダーをのせることで、テカリを抑えて自然なツヤ感が出るように仕上げることができます。
パウダーファンデーションの場合は不要です。
● 大きめのブラシでさっとのせる
たっぷりのせるとツヤ感が無くなってしまうので気を付けましょう。
パウダーを大きめのブラシにとったらティッシュなどで余分な粉を落とし、顔全体にさっと軽くつけましょう。
● 崩れやすい部分はパフでのせる
テカリやすいTゾーンや目元などヨレやすい部分は、パフで押さえるように付けていきます。
● 肌を磨きながら余分な粉を払う
仕上げに大きめのブラシでくるくる肌を磨くように余分な粉を払っていくことで、ツヤが出るのと同時に崩れにくいメイクに仕上がります。
● ルースパウダーの色選び
- ルーセント(透明) ツヤを出しナチュラルな印象
- パープル 透明感を出し色白肌な印象
- ピンク 透明感と血色をUPさせ自然な色白肌な印象
その他ホワイトやオークルなど色展開も豊富です。
色選びに迷った時は、黄味がかった日本人の肌に合いやすいピンクを選ぶと良いでしょう。
● ルースパウダーの質感選び
ツヤのある質感に仕上げるには、粒子の細かいパール入りのものを選びましょう。
パールなしのものは、陶器肌のようなマットな質感に仕上がります。
⑤ ハイライト
さらにツヤ感を出したい時はハイライトを入れましょう。
ハイライトをのせた部分は光を集め、自然なツヤ感や立体感を出してくれます。
出典:latte.la
ハイライトは
- Tゾーン
- 目の外側から下まぶたにかけてのCゾーン
- 目の下の三角ゾーン
- あご
など狭い範囲でのせるようにしましょう。
あまり広範囲にのせるとハイライトの効果がぼやけてしまうので注意です。
4. まとめ
いかがでしたでしょうか?
うるツヤ肌は多くの女性が憧れるお肌ですよね。
トレンドのツヤ肌メイクだって若い世代だけのものではありません。
ポイントさえ押さえれば、大人世代の女性でもうるツヤ肌を演出することができます。
それと同時に土台となる素肌をうるツヤ肌に整えていく事が大切です。
まずはスキンケアを見直して肌の潤いとツヤを取り戻していきましょう。