皆さんはメイクをするとき、きちんと化粧下地を使っていますか?
使っている方にはもうお分かりのこととは思いますが、化粧下地を使うのと使わないのとではその後のメイクのノリが全然違います。
最近ではそれだけではなく肌の色々な悩みをカバーしてくれる、女性には欠かせない化粧品の一つになってきています。
しかし、その効果やカラーの多さのために自分に合った化粧下地を見つけるのが難しくなってきているのも確かです。
せっかく使うなら、自分の肌質や肌色に合った化粧下地を使いたいですよね。
この記事ではそんなみなさんの悩みにお答えするべく、肌質や肌色、肌の悩みに合わせた化粧下地の選び方についてまとめてみました。
1. 化粧下地の種類
一口に化粧下地と言っても、実はいくつか種類があります。
自分に合った化粧下地を選ぶには、その特徴を知らなければいけません。
化粧下地はそのものの形状(テクスチャー)による分類が一般的です。
① リキッドタイプ(ローションタイプ)
化粧水のような液体状の化粧下地です。
中には粉末入りのものもあります。
化粧持ちが良くさっぱりとした使用感が特徴で、下地によるテカリなどが少ないので夏場など汗をかきやすい時期やオイリー肌の方にオススメなタイプになります。
② ミルキータイプ
乳液状の化粧下地です。
肌の色を補正する役目を持つ化粧下地に多いタイプになります。
肌に馴染みやすく適度に保湿してくれるので季節を選ばず、また比較的どんな肌質にも合いやすい万能な化粧下地です。
③ クリームタイプ
ミルキータイプよりもしっかり肌の保湿をしてくれる、油分が多めの化粧下地です。
乾燥しやすい冬の肌に効果的な一方で、過剰な使用は油分によるニキビなどの肌トラブルを引き起こす可能性もあります。
また、化粧下地は前述したテクスチャーだけでなくその役割の多さにも特徴があります。
むしろ、化粧下地を選ぶときに一番悩ましいのはこの役割の部分ではないでしょうか。
すべての効果を兼ね備えた化粧下地はないので、必要とする効果に応じて使い分ける必要があるのです。
2. 化粧下地の効果
それでは、その多様な効果を一つずつ見ていきましょう
① シワや毛穴を隠す
化粧下地にはシリコンなどの大きな粒子で肌表面のシワや毛穴を目立たないように埋めてくれるタイプや、下地に含まれる粒子による光の拡散を利用して肌の凹凸をぼかすことで自然と目立たないようにしてくれるタイプがあります。
また、中には毛穴の広がりを防ぐ美容成分が配合されているものもあるため、シワや毛穴を目立たなくして肌をより美しく見せることができます。
② ニキビや肌荒れから肌を守る
化粧下地には毛穴から出る皮脂を吸着して肌をさらさらに保ってくれるものや、ニキビ専用の薬用効果が含まれているものなど肌ケアに特化した化粧下地もあります。
ファンデーションを肌に直接塗るよりも、化粧下地の上から塗る方が肌への負担が少なくて済みます。
低刺激のものや皮脂バランスを整える保湿効果の高いものもありますので、ご自身の肌の状態に応じて選ぶと良いでしょう。
③ シミや肌の色ムラを目立たなくする
化粧下地には色のついたものがあります。
具体的には後述しますが、肌色やシミなどの悩みに応じてカラーを選択すると効果的に肌を自然に見せることができます。
④ 紫外線を防ぐ
化粧下地には日焼け止めの効果を兼ね備えたものもあります。
一般的な日焼け止めに比べると効果は弱いですが、化粧を崩れにくくしながらUVケアもできることも魅力の一つです。
2. 肌質に合った化粧下地の選び方
それでは、具体的に化粧下地の選び方に入っていきましょう。
まずは肌質に合わせた選び方からです。
肌質に合った化粧下地を選ぶことでファンデーションのノリが良くなるだけでなく、余計な肌トラブルを防ぐこともできます。
肌質の判断方法についてはこちらの記事でも詳しく説明しています。
① 乾燥肌の方
肌質の中でも日本人女性に一番多いと言われている乾燥肌。
余計なものは付けたくないと言う理由で化粧下地を付けることを避ける方もいるかもしれませんが、それはオススメできません。
乾燥肌の方に向けた化粧下地もありますので、ぜひとも付けるようにしましょう。
まず乾燥肌の方に絶対必要なのは「保湿」です。
リキッドタイプよりはミルキータイプやクリームタイプの化粧下地が良いでしょう。
ヒアルロン酸やコラーゲン、セラミドなど保湿効果の高い美容成分が配合されているものもあるので、それを選ぶのもオススメです。
逆に、避けたい成分としてはエタノール(アルコール)です。
さらっとした使用感になる効果があるので、肌の乾燥を助長してしまう可能性があります。
② 脂性肌(オイリー肌)の方
皮脂の分泌が多くて悩んでいる方は、皮脂を吸着するタイプの化粧下地がオススメです。
また、クリームタイプのような油分の多い化粧下地を使うよりはオイルフリーのリキッドタイプなどを使う方が良いでしょう。
また、皮脂が多量に分泌された肌は紫外線を受けるとニキビや黒ずみなどの肌トラブルが発生しやすいのでUVカット効果のある化粧下地を使うのも良いでしょう。
また、ビタミンCなどの抗酸化作用のある美容成分が含まれているものや、ノンコメドジェニック(ニキビを誘発する成分が含まれていないもの)の化粧下地もニキビ予防に効果的です。
③ 混合肌の方
Tゾーン(おでこ・鼻筋)の皮脂の分泌は多いのに、Uゾーン(あご・頬)は乾燥してしまうという方は混合肌に分類されます。
肌質が部位によって異なるので、化粧下地の選び方も難しくなってしまうのが悩みどころですよね。
混合肌の方が化粧下地を選ぶ際に失敗しにくい方法としては、頬の状態に合わせて選ぶという方法です。
頬が乾燥している方は、保湿成分が多く含まれた化粧下地を選ぶと良いでしょう。
そして塗るときにはTゾーンに付ける量を少なめにすると、ちょうど良く保湿することができます。
また、乾燥しやすい場所やテカリやすい場所に応じて2種類の化粧下地を使い分けるという方法も効果的です。
混合肌の方は季節や生活サイクルによって肌質が変わりやすいので、日々自分の肌質をチェックして適切な化粧下地を選んであげましょう。
④ 敏感肌の方
化粧品を選ぶときに一番悩むポイントが多いのは敏感肌の方でしょう。
化粧下地にも敏感肌用のブランドがありますので、なるべく肌に刺激の少ないものを選ぶようにしましょう。
「ノンケミカル」や「オイルカット」などと表示されているものを選ぶと、肌への刺激が少ない商品が多いです。
UVカット効果のある化粧下地も肌への刺激になりますのでなるべく避けたいところですが、長時間外にいることがあらかじめ分かっている場合など、どうしても使いたいときもありますよね。
そういうときは、その下地に含まれる成分を見て選びましょう。
UVカットには「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」の2種類があります。
紫外線吸収剤は浴びた紫外線を吸収して熱に変換したり、吸収剤自体の化学変化に利用したりすることで肌への影響を少なくするものなのですが、有機化合物を中心としたその成分が肌にとってやや刺激が強いのがデメリットと言えます。
普通の肌質の方ならなんてことのない刺激でも、敏感肌の方にとっては大きい刺激になってしまいます。
紫外線散乱剤は粒子に紫外線を反射させて肌を守るもので、有機化合物が使われていないので肌への刺激が少ないのが特徴です。
敏感肌の方がUVカットの化粧下地を選ぶときには「紫外線散乱剤」が使われているものを選ぶと良いでしょう。
3. 肌色に合った化粧下地の選び方
続きまして、肌色に合わせた化粧下地の選び方を紹介します。
① 色黒の肌
色黒な肌に自然に馴染みやすいのは、ベージュ、イエロー、オレンジ系の化粧下地です。
一方で、色黒を隠そうと極端に明るい色にしてしまうと顔だけが白く浮いてしまいますので気をつけましょう。
ピンクやホワイト系の化粧下地を使うときには、顔全体に使うのは避けて目元などのピンポイントに抑えるのがオススメです。
ここからは色黒の方の悩みに合わせた選び方を紹介します。
● くすみをカバーしたい
くすみが気になるときや顔色の悪さを隠したいときにはオレンジやベージュ系がオススメです。
オレンジ系はたるみやクマの影を薄くしてくれるので顔全体の色にムラが無くなり、くすみなどが目立ちにくくなり健康的な印象になります。
さらに透明感をプラスしたいときはオレンジ系より薄めのベージュ系を使うと良いでしょう。
くすみなどのカバー力は少し落ちますが、潤いのあるナチュラルな肌に仕上がります。
● 赤みをカバーしたい
肌荒れなど肌の赤みが気になるときにはイエロー系がオススメです。
色黒の方は、色白の方よりも黄色が少し強めなのでイエロー系の化粧下地を使うことで自然に赤みをカバーすることができます。
● 色白に見せたい
色黒を隠してなるべく白く見せたいときには、グリーン系の色を取り入れるのも効果的です。
しかし顔全体に入れてしまうと顔が浮きやすいので気をつけましょう。
輪郭近くには肌の色に近い色を使ってあげると首との境目がわかりにくくなるので、顔が浮きにくくなります。
最終的に化粧下地のカラーに迷ったら、安定して馴染みやすいイエロー系か無色の化粧下地を使うと色黒の方は自然な仕上がりになりやすいのでオススメです。
② 色白の肌
色白な方は基本的に薄めのカラーであれば自然に仕上がりやすいので、ご自身の肌の悩みに応じて化粧下地を選ぶと良いでしょう。
乾燥が気になる方は保湿成分が多く含まれているものにしたり、テカリが気になるなら皮脂を吸着するものにしたりといった具合です。
● 血色を良く見せたい
色白の方の悩みの一つとして、血色が悪く見えてしまうというのがありますよね。
そんなときはピンク系のカラーがオススメです。
ピンクはくすんだ肌を明るく見せてくれるので、健康的で華やかな印象を作ってくれます。
さらにパープル系も取り入れると透明感も増してエレガントに見せることもできます。
「血色は良く見せたいけどピンクを使うのはちょっと…」という方はパープル系を使って大人っぽさを演出してみるのも良いでしょう。
● 赤みをカバーしたい
肌荒れなどの赤みが目立ちやすいのも色白の方の悩みの種ですよね。
色白の方の赤みを抑えるにはブルー、グリーン系の化粧下地がオススメです。
赤の反対の色であるブルーやグリーンは赤みをカバーするにはもってこいのカラーになります。
日本人の肌は少し黄色がかっているので、少し黄色の混ざったグリーン系の方が肌に馴染みやすいと言えるでしょう。
また、ブルー系を使うと血色が悪く見えることもあるので、チークなどで調節することも必要です。
赤みの気になる部分にピンポイントで使うのも簡単で効果的なのでオススメです。
③ 中間色の肌
中間色の方は肌の色に近いベージュ、オークル系が一番馴染みやすいです。
しかし、どの化粧下地の色も比較的馴染みやすく選択肢が多いので、とりあえず好みで選んで試してみるのも良いでしょう。
赤みなどのカバーに関しては色白の方と同じようなカラーの使い方で対応すると透明感を保ったまま自然に仕上がります。
おすすめの化粧下地
シルキーカバーオイルブロック
毛穴や小じわを目立たなくさせる化粧下地です。
キチンキトサンを含んだ下地が肌の凸凹を目立たなくさせ、その後のファンデーションのノリを良くします。
また、シルクセリシンパウダーが余分な皮脂を吸着してTゾーンのテカリを防ぎ、つるつる・さらさらのシルクのような手触りへ。
少量で使えるのでコストパフォーマンスが優れているのも嬉しいですね。
4. まとめ
肌の悩みのカバーから顔色の印象チェンジまで、いろんな役割を果たしてくれる化粧下地。
だからこそ、それぞれの特徴を理解して自分の肌に合った化粧下地を選ぶことが必要です。
カラー1つでも肌の印象はガラリと変わりますので、自分のなりたい肌をイメージしてから化粧下地を選ぶと良いでしょう。