朝の忙しい時間に、たくさんのメイクアイテムを使って化粧をするのは面倒ですよね。
でも、肌の悩みはしっかり隠して外へ出たい・・・。
そんな女性のために、様々な肌悩みに対応した多機能な下地クリームが開発されているのをご存知でしょうか?
あれこれとアイテムを増やさなくても、自分の悩みに合ったクリームを選ぶことで、朝のメイク時間が大きく短縮できます。
今回は、化粧下地・BBクリーム・CCクリームを紹介します。
1. 化粧下地とBBクリームとCCクリームの違い
使う目的が混同しやすいこの3種類ですが、それぞれに異なる特徴があります。
以前から使われていた化粧下地の機能+αを備えたBBクリームとCCクリーム。
それぞれの特徴を理解することで、短時間で自分好みのメイクに仕上げることが可能になります。
化粧下地
● メイクがノリやすくなるよう肌を整える
肌の凹凸や毛穴をカバーして、上から塗るファンデーションやポイントメイクを肌に密着させ、化粧崩れを防ぐ役割を果たします。
美容液配合、UVカット機能を備えるなど、塗ることで肌を保護することもできます。
あくまで「下地」であるため、上からファンデーションを重ねることを前提に作られています。
また、シミやニキビ跡を隠すためにコンシーラーを使用したり、肌の色ムラを補正するためにコントロールカラーを使用する必要があります。
化粧下地によっては色の付いたタイプもあり、コントロールカラーの機能を備えている場合もあります。
BBクリーム
「Blemish(傷・シミ・欠点)Balm(軟膏・鎮静薬)」の略と言われているBBクリーム。
元々は、韓国で美容医療を受けた女性が施術後の肌の赤みをカバーしたり、ピーリングなどで剥き出しの状態の肌を外的刺激から保護するために使われていたクリームでした。
赤みやシミなどをしっかりカバーしてくれるのに肌に優しく使えるという嬉しい機能が多くの女性に支持され、約10年前に日本へ上陸。
今や日本でも女性なら誰もが知っているベースメイクのアイテムとなりました。
● 多機能なBBクリーム
BBクリームは「化粧下地+コンシーラー+ファンデーション」という機能を備えており、3種類のクリームの中では最も多機能になります。
商品によっては日焼け止めの役割を果たすものもあり、これ一つでベースメイクはほぼ完了します。
クリーム自体にしっかりと色がついているので、色ムラやシミ・ニキビ跡を隠しつつ、毛穴などの凹凸もなめらかにカバーしてくれます。
ファンデーションの役割も果たすためベースメイクをBBクリームのみで完了しても問題ありませんが、仕上げにフェイスパウダーを使うことで化粧崩れを防ぐことができ、透明感も出ます。
カバー力が高くしっかりメイクした印象になり、きちんと感がでるのが特徴です。
クリーム自体に色が付いているので、自分の肌に合った色を選びましょう。
顔と首の境の辺りの肌色に合わせて選ぶと不自然にならず、なじみやすいです。
CCクリーム
● ナチュラル感を重視
BBクリームのようにはっきりとした基準のないCCクリーム。
その語源には様々な由来がありますが、「Control(調節)Colour(色)」というと分かりやすいのではないでしょうか。
BBクリームのように特定の肌悩みをカバーするのではなく、顔全体の肌の色を均一になるよう調節して、素肌をきれいにみせる役割を果たします。
カバー力はありませんが透明感のある軽い仕上がりになり、すっぴん風のナチュラルメイクが完成します。
化粧下地+コントロールカラーの機能を備えていますが、気になるシミやニキビ跡にはコンシーラーを使用したほうが良いでしょう。
その上からファンデーションを重ねます。
● 光の力で肌を美しく
ナチュラル感を損なわずに肌を美しくみせる秘密は、光の反射にあります。
CCクリームに含まれる成分が光を拡散しながら反射することで起こる目の錯覚を利用し、肌をくすみのない明るくなめらかな印象にみせてくれます。
BBクリームがマットに仕上がるのに対し、CCクリームは1トーン明るいツヤのある仕上がりになります。
2. 化粧下地・BBクリーム・CCクリームを使用する順番
基本的に、化粧下地・BBクリーム・CCクリームは一緒には使用しません。
どのクリームも、化粧水や乳液で整えた状態のお肌に塗ります。
紫外線が心配な方は、スキンケアの後に日焼け止めを塗ってからクリームを使用すると良いでしょう。
メイク方法に違いが出てくるのは、化粧下地・BBクリーム・CCクリームを塗った後になります。
それぞれ、どのようにベースメイクを仕上げていけばよいか見ていきましょう。
化粧下地
肌の表面をなめらかに整えるのが目的の化粧下地は、塗った後に気になる肌悩みを別のメイクアイテムを使ってカバーしていきます。
シミやニキビ跡・クマなどはコンシーラーを使用。
「顔色がなんとなく悪い」「赤ら顔が気になる」という場合は、コントロールカラーを使って顔全体の色を明るく均一に整えます。
肌悩みをカバーしたところでファンデーションを塗り、ベースメイクは完了します。
化粧下地の塗り方については、こちらの記事でも詳しく説明していますので、ご参考にしてください。
BBクリーム
スキンケアが終わった肌に塗れば、ベースメイクは完了です。
ファンデーションの機能もありますが、上からフェイスパウダーを使うことでメイクが崩れにくくなり、肌悩みをしっかりカバーした肌に透明感が出ます。
3つのクリームの中でメイクの工程が最も少なくなり、時短が期待できます。
CCクリーム
BBクリームのように肌悩みをカバーするのではなく、目立たないようカモフラージュするのが目的のCCクリーム。
肌トラブルの少ない方が使用する場合は、上からファンデーションを塗ってベースメイクは完了しますが、カバーしたい部分があればコンシーラーを使います。
CCクリームに含まれる成分が光を反射して肌の色を均一にみせてくれるので、コントロールカラーは必要ないでしょう。
上からファンデーションを重ねますが、よりナチュラルな印象に仕上げたい場合はファンデーションの代わりにフェイスパウダーを使うことをおすすめします。
3. 化粧下地とBBクリーム・CCクリームはどれが良いの?
くり返しになりますが、基本的に3つのクリームを同時に使用することはありません。
どのクリームにも油分が含まれており、重ねて使うと油分が多すぎてメイクが崩れやすくなってしまいます。
肌のどこをカバーしたいか、どんな肌になりたいかで使うクリームを一つだけ選ぶと良いでしょう。
化粧下地がおすすめの方
● 隠したいような肌悩みはない
シミやニキビ跡のカバーには、別のメイクアイテムが必要となります。
そういった悩みのない方に化粧下地をおすすめします。
● ファンデーションの崩れを防止したい
化粧下地に含まれる皮脂を吸着する成分の働きによって、肌から分泌される皮脂がファンデーションに触れるのを防ぎます。
皮脂による化粧崩れを防ぎ、メイクしたばかりのきれいな状態をキープできます。
● メイクできちんとした印象を与えたい
毛穴をなめらかに整えて肌をきれいにみせ、化粧崩れも防げるため、きちんとメイクした印象が長続きします。
BBクリームがおすすめの方
● 隠したいシミやニキビ跡がある
「メイクで隠したい悩みがあるけれど、コンシーラーなどたくさんのメイクアイテムを使うのは面倒」という場合は、強力なカバー力が特徴のBBクリームを使うと良いでしょう。
● とにかく早くメイクを終わらせたい
これ一つでほぼベースメイクが完了するので、メイク時間を短縮できます。
● メイクできちんとした印象を与えたい
しっかり色が付いたBBクリームでシミや毛穴をカバーすることで、きちんとメイクをしている印象になります。
CCクリームがおすすめの方
● 顔全体の色ムラやくすみが目立たないようにしたい
肌の色を均一にみせる効果で、色ムラやくすみをカモフラージュしてくれます。
● すっぴん風のナチュラルメイクにしたい
カバー力はありませんが、まるで素肌がきれいになったかのような自然な仕上がりです。
ばっちりメイクが苦手な方だけど肌をきれいにみせたい方におすすめです。
BBクリームよりも軽い付け心地なので、メイクをあまりしたくない日に使うのもいいですね。
● ツヤのある明るい肌にみせたい
光を反射してツヤ感のある1トーン明るい肌になり、顔全体の印象が明るくなります。
4. まとめ
何となく似ているイメージの3つのクリームですが、それぞれの特徴が違うことが分かりましたね。
自分の肌にはどのクリームが合っているかお分かりいただけたでしょうか?
その日の気分で3種類を使い分けて、違った印象のメイクを楽しむのもいいですね。
どのクリームも、しっかりスキンケアした肌に塗るのが前提となります。
忙しい朝でも、化粧水や乳液で肌を整えてから使用することを忘れないで下さいね。