アイライナーもアイシャドウも同じ「アイメイク」のためのアイテムですが、その目的は違います。
アイライナーは目元を印象的に作り上げるためのアイメイクの代表格ですが、アイライナーがなくても同じような効果が期待できるメイクの仕方があるのです。
その時にアイラインの代わりとして使うことができるのがアイシャドウ。
アイラインを引くのが苦手という人でも、アイライナーのようにアイシャドウを使えば簡単に目元のメイクが変えられるかもしれません。
今回はアイライナーとアイシャドウの違いやアイシャドウをアイライナー代わりに使う方法などをご紹介しましょう。
1. アイシャドウとアイライナーの違い
アイライナーとアイシャドウの違いは、同じ「アイメイク」でもほどこす部分がことなる点にあります。
まず「アイライナー」とはアイラインをメイクする場合に使うもの。
アイラインとは、その名前のとおり「目の線」のことです。目の周りの、まつ毛が生えているラインを指しています。
アイライナーの種類は主に3種類あります。
②リキッドタイプ
③ジェルタイプ
初心者の人はペンシルタイプを使うと失敗なく書けるでしょう。
アイラインの引き方についてはこちらの記事でもご紹介しています。
次に「アイシャドウ」とは、目の周り・とくにまぶたに陰影をつけるための化粧品のことです。
アイシャドウには顔を立体的に見せる効果があります。
その種類は主に3種類あり、
②クリームタイプ
③リキッドタイプ
に分けられます。
ちなみに初心者の人におススメなのはパウダータイプです。
2つの違いを簡単に説明すると、
- アイライナーは「まつ毛の生えぎわ」に線を引くことで目のかたちをくっきりと大きく見せる効果を持つもの
- アイシャドウは「まぶたに色をのせて深みを持たせる」効果を持つもの
となります。
これらを少し掘り下げてみましょう。
① アイライナーの効果
アイライナーにはいくつか種類がありますが、共通している特徴にはまつ毛の密度を濃く見せることができる点があります。
また、目のかたちや大きさを変えられる効果の他に、まつ毛のすき間を埋める使い方をすることで少なくなってきたまつ毛を多く見せられるという隠れた効果も。
ただし、黒のアイライナーを使うと目元をはっきり強調させる効果はありますが、目を大きく見せる効果はのぞめません。
黒を目元に使うと引き締め効果が働き、小さく見えるのです。
目のキワに細めのアイラインを引く程度なら、目元が強調されてきりっとさせることができます。
目を大きく見せる効果をのぞむ場合は、ブラウン系のアイライナーを使うと効果的でしょう。
ブラウンはほどよい膨張効果を持つ色のため、黒を使うより目を大きく見せてくれます。
このようにアイライナーには、目元を強調して印象を強くする効果があります。
② アイシャドウの役割
ところでアイシャドウはまぶたに色をつけるものと単純に思っていませんか?
ですが発色よりも大切なのは瞳に奥行き感を出すための「陰影」。
それを効果的につけるのがアイシャドウをのせる目的なのです。
その目元に陰影をつける効果のあるアイシャドウですが、キレイに仕上げるためには一度にたくさんつけずに少しずつ重ねて濃くしていくことが大切です。
アイライナー代わりに使うなど、しっかり色をつけたい場合はチップを使うと効果的。
ただ単にまぶたに色をのせるものではなく、明るい色と濃い色は陰影をつけるもの、その中間色は2つの色をつなぐものです。
そうしてまぶたに「深みを持たせる」のが、アイシャドウの大きな役割というわけです。
きちんと押さえておきたい基本知識ですね。
2. アイシャドウをアイライナーの代わりに使える?
アイライナーは目ヂカラを強調したりなど、印象的な目に仕上げる場合に重要なアイメイクです。
ですが、近頃はアイライナーを入れないでぱっちりとした目にするメイクが流行りになっています。
そこで活用してほしいのがアイシャドウ。
濃い色のアイシャドウをアイライナー代わりに使うことは十分可能なのです。
むしろ、より自然でやわらかな印象に仕上げるためにはアイシャドウを使ったほうがよいともいわれるほどです。
お手持ちのアイシャドウがパレットなら、目のキワに黒や茶色などの濃いアイシャドウを使って、それ以外の明るい色は普通にまぶたのメイクに使うとムダになりませんね。
なお、目のキワをダークカラーのアイシャドウで引き締めておけば、目を大きくする効果が出てアイメイクの完成度が格段に上がります。
アイライナーの代わりにアイシャドウに使うことで、太めに塗ってもキツイ印象にはならず、ぼかした仕上がりにできるので失敗しにくいのがメリットともいえるでしょう。
3. アイシャドウをアイライナーの代わりに使用する方法
アイライナーを使わなくても目元を印象的に仕上げることができます。
ナチュラルメイクでも目ヂカラはしっかり残したいなど、のっぺりした印象を防ぐためにはアイライナー代わりにアイシャドウを活用しましょう。
アイライナー代わりにアイシャドウをのせる場合には色使いが大切なのはもちろんですが、道具を使い分けると仕上がりが変わります。
まずアイシャドウをのせる道具ごとの使い方をご紹介しましょう。
道具を使い分けるやり方
① チップを使って濃いアイシャドウを入れる
チップの先を使って濃いめのアイシャドウをのせると簡単にアイライナー代わりに使えます。
濃い色を入れてもアイラインを引くよりやわらかな印象になるため、ナチュラルメイクに仕上げたい場合でも十分通用するのでぜひ試してみてくださいね。
② ブラシでやわらかくのせる
さらにナチュラルに仕上げたい際にはブラシを使うのがよいでしょう。
アイホールのグラデーションも作りやすくなり華やかな印象の目元になります。
目的別のアイシャドウの使い方
① 目を自然に強調したい場合はアイホールに淡い色をのせる
使う色でおススメなのは、肌なじみのよいパール入りのライトブラウンやベージュなど淡い色。
淡色系のアイシャドウをアイホール全体にのせることで目元に立体感が出て、違和感のない強調が作れます。
目元がはっきりしないなど物足りなさを感じる場合は、一段暗いトーンのアイシャドウを目のキワに沿って入れましょう。
目尻の幅を太めに、跳ねるような感じで線を入れるとよいでしょう。
アイホールだけではなく目のキワだけをぼかすと、目が締まって見える仕上がりになります。
② 目を際立てる場合は濃い色を活用
目を大きくしたり際立たせたりするために、濃いめのブラウンやグレーを取り入れてまぶたのキワをぼかしましょう。
ブラウン系やグレーのアイシャドウにはそういった効果が望めます。
ちなみに、かわいらしい印象に仕上げたい場合はブラウン系を使うとよいでしょう。
ふんわりした目元が作れてやさしい印象になり、自然と大きな目にも見せることができます。
大人っぽいクールな仕上がりにしたいならグレー系を使うとよいでしょう。
清涼感がある色のため、目元を引き締めてシュッとした印象の仕上がりになります。
③ 目元の締まりが足りない時はアイシャドウで目の周りを囲む
ブラウンやグレー、黒を使う場合にはパール入りのアイシャドウで目の周りを囲むと目元が締まって見えます。
チップか平筆を使い、普段よりも濃いめに色をのせましょう。
まず目尻から目の真ん中へ向かって色をのせ、次に目頭から目の真ん中へ向けてアイシャドウを塗ります。
最後は目尻をスッと引き抜くように、切れ長に跳ねさせて仕上げるとよいでしょう。
4. まとめ
実はアイライナーを入れない方が目を大きく見せる効果が高いなど、今まで主流だったメイクの方法が変わってきています。
ばっちりアイライナーを入れたり目を囲んだりするのは確かに目をくっきり見せる効果ものぞめますが「小さく引き締める」効果にもなるだけでなく、「過去の遺物」とすらいわれているようです。
しっかり色を入れても違和感が少なく、自然と目を印象的に見せるのはアイシャドウを使ったアイメイクのよう。
今までアイライナーを愛用していた人には寂しいかもしれませんが、一度試してみるのはいかがでしょうか。
きっと今まで知らなかったご自分の魅力が発見できるかもしれませんよ。