「ベタベタするから化粧下地は使いたくない」という方もいるのではないでしょうか。
しかし、実はそれは単に化粧下地の塗り方が間違っているだけかもしれません。
化粧下地は正しく使えば化粧のノリが格段に良くなるだけでなく、コントロールカラーによって肌をトーンアップさせたり透明感を演出したりと、あなたの肌をより魅力的にしてくれる素敵な化粧品です。
今回は、明日から使える化粧下地の正しい塗り方を紹介しましょう。
1. 化粧下地の種類
まずは化粧下地の種類を紹介していきます。
一つは、テクスチャー(形状)による分類です。
テクスチャーには以下の3つのタイプがあります。
肌質や季節などを考慮して自分に合ったものを選びましょう。
化粧下地の選び方についてはこちらの記事でも紹介していますのでご参考にしてください。
① リキッドタイプ
化粧水のようにさらっとしていてテカリが少ないタイプです。
夏の暑い時期や汗をかきやすい方にオススメです。
② ミルキータイプ
肌に馴染みやすく万人に合うタイプです。
また、カラーバリエーションも豊富で使いやすいのが特徴です。
③ クリームタイプ
油分が多めでしっかり保湿してくれるタイプです。
乾燥しやすい秋冬や乾燥肌の方にオススメです。
また、化粧下地にはカラーの種類もあります。
赤ら顔のカバーや透明感の演出など、カラーによって様々な効果が期待できます。
代表的なのは以下の5色です。
- ピンク
血色の悪さをカバーしてくれます。肌がトーンアップして女性らしい肌に仕上がります。 - イエロー
肌の色ムラやくすみをカバーしてくれます。日本人の肌色に近いので、色選びに迷ったらイエローを選ぶと失敗しづらいでしょう。 - グリーン
赤ら顔やニキビ跡をカバーしてくれます。気になるところにピンポイントで使用できるカラーです。 - ブルー
黄くすみのカバーや透明感を演出できます。血色が悪く見えがちなので、使いすぎには注意しましょう。 - パープル
肌をトーンアップさせ、同時に透明感を演出します。エレガントな印象に仕上がります。
2. 化粧下地が必要な理由
① 肌表面を整えて、メイクのノリを良くしてくれる
化粧下地を塗る最大の利点はこれです。
化粧下地を塗ることで肌の凹凸がなめらかに整い、その後に塗るファンデーションの密着度が高まり化粧が崩れにくくなります。
ファンデーションが乗りにくい乾燥気味の肌にも、先に保湿成分のある化粧下地を塗ってあげることでファンデーションのノリが良くなります。
② 肌を守ってくれる
ファンデーションの下に化粧下地を塗っていると毛穴にファンデーションが入り込むのを防いでくれるので、肌への負担を減らすことができます。
また、毛穴の奥に入り込まないのでいざメイクを落とすときにはすんなりと落ち、クレンジングや洗顔の時間を短くすることができるので肌を傷めずに済みます。
また、余分な皮脂を吸着してくれたり日焼け対策や保湿効果があったりなど、化粧下地を塗ることで肌ケアの効果も期待できます。
③ 肌の印象を変えてくれる
前述の通り化粧下地にはカラーがあり、肌の印象を変えてくれる効果があります。
赤みやくすみを隠そうとファンデーションを厚塗りしてしまうと、逆にメイクが崩れやすくなってしまいますし肌への負担も大きくなります。
最初に化粧下地でカバーしてあげることでその上に重ねるファンデーションの量を少なくすることができるのです。
そのため崩れにくくナチュラルで美しい肌に仕上がり、肌への負担も少なくなります。
3. 化粧下地の塗り方
それでは化粧下地の塗り方を順に紹介していきましょう。
① 洗顔をして、化粧水で保湿をする
毛穴に汚れの詰まりがあったり皮脂で覆われていたりすると、化粧下地がうまく馴染みません。
まずは、化粧下地を塗る前にしっかり洗顔をして余分な皮脂を取り除きましょう。
また、乾燥した固い肌にも化粧下地は馴染みづらいです。
洗顔後には化粧水などで肌に潤いを与えてあげましょう。
化粧水が肌に浸透し、もっちりしてきたところが化粧下地を塗る理想のタイミングです。
肌に化粧水が充分浸透する前に化粧下地を塗ってしまうと、化粧水と混ざってしまいその後の化粧ムラの原因になってしまいます。
慌てずに、しっかり浸透するまで待ちましょう。
② 手の甲にパール1粒大に化粧下地を乗せ指で広げる
出典:cosme.com
乳液タイプの化粧下地は1円硬貨大くらいが適量になります。
化粧下地はたくさん塗れば効果が高まるものではありません。
必ず適量を守って、出し過ぎないように注意しましょう。
また、化粧下地は人肌程度に暖めてあげると伸びが良くなりますので、すぐに顔に塗ろうとするのではなく手の甲で一度広げるようにしましょう。
人差し指と中指・薬指の3本で円を描くようにして均等に伸ばすと良いでしょう。
③ 両頬・おでこ・鼻・あごに乗せて大きく伸ばしていく
出典:youtube.com ※写真はイメージです
鼻とあごは厚く塗ってしまいがちな部分なので、乗せる量は少量にしましょう。
5カ所に乗せたら、まずは両頬とおでこから手早く伸ばしていきます。
伸ばすときは顔の中心から外側へと向かうように伸ばしていくのが原則です。
ムラや塗り残しがないように、先ほどの3本の指を使って広げていきます。
また、指の腹を使うと肌に馴染みやすくなりますので、そのあたりを意識して肌を擦らないように丁寧に伸ばしていきましょう。
④ フェイスラインと生え際に馴染ませていく
出典:youtube.com ※写真はイメージです
あごの部分はフェイスラインに沿って下から上へと伸ばしていきます。
毛穴を埋めるようにして肌に馴染ませていきましょう。
生え際のあたりもおでこの中心から外側へと丁寧に伸ばしていきます。
フェイスラインと生え際は塗り忘れが起こりやすい部分なので、きっちり塗りましょう。
⑤ 指に残った化粧下地を小鼻、まぶたに軽く馴染ませる
指に残った化粧下地を細部に伸ばしていきます。
よく動くまぶたや口元は厚く塗るとよれやすいので、薄く伸ばすくらいで大丈夫です。
⑥ 最後にスポンジで押さえるようにして全体を馴染ませる
出典:topicks.jp
スポンジで押さえることで化粧下地が肌に密着し崩れにくくなるだけでなく、微妙なムラや余計な油分の浮きを取り除くことができます。
生え際や小鼻周りはスポンジの角を使って丁寧に押さえると良いでしょう。
カラーのついた化粧下地に関しても塗り方は同じですが、顔全体に均等に塗ってしまうと顔だけが浮いて見えてしまいますので、中心から外側に向かって徐々に薄くなるように伸ばしていくと自然な仕上がりになります。
グラデーションを付けるのが難しい場合は、頬やTゾーンにのみ薄く塗ってあとはカラー無しの化粧下地を塗るのも良いでしょう。
4. 化粧下地の塗り方のコツ
おおまかな塗り方は押さえましたので、ここでは化粧下地の塗り方のコツについてお伝えします。
① 化粧下地は適量を守る
化粧下地の失敗談は塗りすぎによるベタ付きやカラーの目立ちすぎです。
必ず、適量を守りましょう。
顔につけて伸ばすときに指がスムーズに滑るくらいだと付けすぎです。
目安としては、伸ばすときに顔が少し引っ張られるくらいがベストの量になります。
かといって、肌を摩擦してしまうようでは逆効果ですので優しく丁寧に伸ばしましょう。
② シワのカバー
シワのカバーは、シワに対して垂直に塗ると良いです。
目元のシワに関しては、まぶたを少し持ち上げるように指を押し当てながら目尻から目頭に向かって伸ばしていくとうまくカバーできます。
ほうれい線も、口角のあたりから外側に向かって頬を軽く吊り上げながら塗りましょう。
とにかく、シワに対しては「垂直」がコツです。
③ 古くなったスポンジには注意
コツというよりも注意点になりますが、毎日使っているスポンジにはたくさんの雑菌が繁殖しています。
定期的に洗って清潔な状態で使いましょう。
また、使いすぎて表面が荒れてしまったスポンジではうまく化粧下地を伸ばすことができません。
時には新しいスポンジを仕入れてあげましょう。
5. まとめ
化粧下地はメイクを美しく仕上げるには欠かせないアイテムです。
メイクが崩れにくくなるだけでなく肌の保護にも役に立ってくれる化粧下地は、まさに縁の下の力持ちと言えるでしょう。
正しい量と正しい塗り方で化粧下地の効果を十二分に発揮して、魅力的なメイクアップを手に入れましょう。
今まで化粧下地を使っていなかったという方も、ご覧の通り使い方は難しくありませんので是非一度使ってみてはいかがでしょうか。