あなたはメイクの際、コントロールカラーを使っていますか?
色を使うのってなんだか難しそう。
何種類も塗ったら厚塗りになるのでは?
そんなイメージを持って敬遠している方も少なくないはず。
でも、それは非常にもったいないことなんです。
コントロールカラーを正しく使うことができれば、ファンデーションだけで隠そうとするとどうしても厚塗りになりがちな赤みなどをナチュラルにカバーし、まるでもともとキレイな肌であるかのように見せることもできるのです。
他にも、血色の悪さをカバーしたり肌の透明感を演出したりなどコントロールカラーの効果は様々です。
コントロールカラーを使いこなして、メイクの美しい仕上がりを手に入れましょう。
1. コントロールカラーを使用するメリット
① 肌の悩みをカバーしてくれる
コントロールカラーを使用することで、血色が悪く元気がなさそうに見える顔色を明るくトーンアップした肌にしてくれたり、ニキビ跡やシミ・くすみなどをカバーして目立たなくしてくれたりする効果が得られます。
「寝不足が重なってしまってクマが…」なんてときでもコントロールカラーの力を借りれば、自然に隠すことができます。
特に悩みがないという方でも、コントロールカラーを使うと顔全体が明るく色の整った状態になり、まるで元からキレイな肌のように見せてくれるので使わない手はありません。
透明感やエレガント感の演出も自在なのがコントロールカラーの特徴です。
② 広範囲のカバーも自然に仕上がる
コントロールカラーと似た役割を持つメイク用品として「コンシーラー」が挙げられます。
しかし、コンシーラーでは広い範囲をカバーしようとするとよほど上手に塗らないと逆に目立ってきてしまうのが難点。
コントロールカラーは肌色の補正がナチュラルにできるのが特徴なので、広い範囲でも自然にカバーすることができるのが大きなメリットです。
メイクが苦手な方でも手軽に使用できるのが嬉しいですね。
③ ファンデーションがキレイに発色する
普段ファンデーションの発色がイマイチだなぁ、と感じることはありませんか?
その原因は、肌のくすみなどによる肌色ムラが原因であることが多いです。
あらかじめコントロールカラーで肌色をある程度キレイに整えてあげることで、ファンデーションを塗ったときの効果を最大限に発揮させることができます。
そのため顔の印象を一段と明るく見せる効果にもつながります。
④ 化粧崩れがしにくくなる
化粧は厚塗りすればするほど崩れやすくなるものです。
コントロールカラーで赤みなどの肌の悩みをある程度カバーしておくことで、その後に塗るファンデーションは薄くても充分仕上がるため化粧が崩れにくくなります。
コントロールカラーを塗ると厚塗りになるようなイメージがあるかもしれませんが、ファンデーションだけで赤みを隠すよりも結果的に薄く仕上げることが可能で、プロのメイクさん達も好んで使用しています。
また、コントロールカラーは化粧下地としても働いてくれるものがあり、乾燥した肌を保湿して保護してくれる効果があります。
乾燥した肌にはメイクが馴染みにくく崩れやすくなりがちですが、コントロールカラーを塗っておくことで肌とメイクの密着度が高まり崩れにくくなります。
2. コントロールカラーの種類
コントロールカラーには、大きく二つの種類があります。
「ピンポイントの悩みをカバーするために使用する部分用」と「広範囲をカバーできる全体用」です。
どちらもファンデーションの直前に塗るのは同じですが、部分用には他に化粧下地が必要であるなど、その使い方には微妙な違いがあります。
また、コントロールカラーの効果はそのカラーによるものが大きいです。
カラー別に期待できる効果を見ていきましょう。
ピンク
くすみや血色の悪さをカバーしてくれます。
肌の明るさを一段アップさせてくれるので、貧血気味の時や疲れが肌に出てきたときなどには最適なカラーです。
女性らしい柔らかな印象に仕上がります。
イエロー
しみやそばかす、くすみなど肌の色ムラのカバーに適しています。
また、日本人の肌色に近いので、比較的人を選ばないカラーです。
色選びに迷ったらイエローを選んでおけば失敗しづらいでしょう。
オレンジ
クマやくすみのカバーをして若々しい肌に見せてくれます。
濃いオレンジからイエローに近いオレンジまで色の幅があるので日本人の肌色にも合わせやすく、使いやすいカラーです。
グリーン
赤みやニキビ跡をカバーしてくれます。
小鼻の横の赤みが気になるときなど、部分的に気になる悩みのカバー使えるカラーです。
顔全体に使うと浮きやすいので注意しましょう。
ブルー
黄くすみのカバーや透明感を出したいときにオススメのカラーです。
使いすぎると血色が悪く見えてしまうので、グリーン同様部分使いが良いでしょう。
パープル
肌のトーンアップと透明感を同時に得られる優れもの。
黄くすみのカバー力も高く、ハイライトとしても使用可能。
エレガントな印象に仕上がります。
ホワイト/パール
キラキラと肌に輝きを与えてくれるカラーです。
頬や額などに乗せると肌ツヤが格段に良くなります。
光の反射を利用してクマを消してくれたり顔の凹凸を強調してくれたりする効果も期待できます。
他のカラーと異なり、肌全体の色を整える目的で使用するものではありません。
気に入った1色ばかり使うのではなく、その日の体調や周りの雰囲気に合わせて肌色を変えられるように何色か持っておくのがオススメです。
3. 肌色に合ったコントロールカラーの選び方
色白
色白の中でも、血色が悪めな方は迷わずピンク系のカラーです。
ブルーやグリーンを使ってしまうと、血色の悪さが強調されて余計に不健康に見えてしまいます。
透明感を出したいときはブルーではなくパープルを使うと自然に仕上がりやすいでしょう。
逆に、色白だけど頬や鼻の赤みが気になるという方は、ブルーやグリーンでカバーしてあげましょう。
グリーンなら優しい印象に、ブルーなら透明感の強い印象に仕上がります。
色白な方は良くも悪くもカラーが映えやすいので、基本的に薄めのカラーを使う方が自然な肌色になりやすいでしょう。
色黒
色黒な肌に自然に馴染みやすく使いやすいのはイエロー系やオレンジ系のカラーです。
特に、かなり焼けて黒くなってしまったという方にはオレンジが一番しっくり馴染むでしょう。
色黒の程度に合わせてイエローからオレンジの間で試してみると、自分に一番合うカラーが見つかるでしょう。
少し色黒を補正して透明感を出したい方にはグリーンがオススメです。
肌にツヤを出しつつ、自然な透明感を演出することができます。
赤みも消してくれるので、顔全体が明るく仕上がります。
ただし、塗りすぎると白浮きしやすいので少しずつ付けていきましょう。
また、パープルも透明感の演出に効果的です。
色黒の方はピンクやブルーを使うと肌色と違いすぎて浮きやすいのが悩みどころですが、パープルはほどよく馴染み華やかな印象に見せてくれます。
ハイライトとしても使えるのがパープルの強みなので、鼻筋や目の下に部分的に塗ってあげるだけでも肌が明るく見えます。
公的な場でのメイクなど、少しエレガントに決めたいときなどはオススメのカラーです。
中間色
日本人らしい中間色の方にオススメなカラーは、やはり基本のイエローです。
肌の色としっくり馴染んでくれるので、透明感のある明るい顔色になります。
イエローは他のカラーに比べて品揃えが豊富なので必ず自分に合ったイエローが見つかるはずです。
ぜひ、販売店などで相談して試してみましょう。
また、色白メイクがしたい方にはブルーのカラーがオススメです。
特に、中間色の中でも黄色味が少し強い方にはブルーが非常に良く合います。
肌の透明感が増すことで涼しげな印象になり、色白に近づけることができます。
4. コントロールカラーの塗り方
全体用のコントロールカラーは多くが下地として使うので、原則ファンデーションの直前に塗ります。
つまり、洗顔後に化粧水や乳液などでスキンケアをした後に全体用コントロールカラーを塗る、というのが基本的な順番になります。
一方で、「部分用のコントロールカラー」には下地の効果はありませんので、コントロールカラーの前に別の化粧下地を塗るようにします。
また、日焼け止めを塗る場合には下地の前に塗っておきましょう。
それでは、具体的な塗り方に移ります。
まずは「全体用コントロールカラー」の塗り方です。
基本的に、カラーのない通常の化粧下地と同様の塗り方になります。
① 手の甲にコントロールカラーを乗せる
出典:wikihow.com
大きさの目安はだいたいパール1粒分くらいです。
多すぎると下地がよれてしまって崩れやすくなってしまいますので、適量を守るようにしましょう。
パッケージに記載されているはずなので事前に必ず確認しましょう。
② 指で手の甲に馴染ませる
出典:wikihow.com
手の甲で小さな円を描くようにして馴染ませていきます。
そうすることで指に付いたカラーが均一になり、ムラや厚塗りを防止できます。
また、肌と同じくらいの温度にしてあげることで伸びやすくなるので、いきなり顔に塗るよりもノリが良くなります。
③ 両頬・あご・おでこ・鼻に乗せる
出典:youtube.com ※写真はイメージです
鼻とあごは厚塗りしがちな部分なので、この段階で意識して少なめに乗せると均一に伸ばしやすくなります。顔に乗せたら、ここからは手早く進めていきましょう。
④ 内側から外側へと伸ばしていく
出典:youtube.com ※写真はイメージです
まずは両頬から外側へ伸ばし、次におでこの中心から外側へ伸ばしていきます。
ある程度伸ばしたら鼻筋に沿って眉間から鼻の左右へと下に伸ばしていきます。
塗りムラができやすい小鼻のキワにもしっかり伸ばしましょう。
最後にあごからフェイスラインに沿って伸ばしていきます。
首との境目がなくなるようにしっかりと伸ばすと顔が浮きにくくなります。
最後に生え際や目元などにムラできていないか確認しておきましょう。
⑤ スポンジでなじませる
スポンジで顔全体を軽く押さえるようにして馴染ませていきます。
肌との密着度が高まり化粧が崩れにくくなるのに加えて余分なクリームも吸着してくれるので、より均一に仕上がります。
続いて「部分用コントロールカラー」の塗り方です。
部分用は顔全体に伸ばして下地として使うものではないので、少しテクスチャー(形状)が固めなものが多いです。
慣れるまでは慎重に塗りましょう。
① 顔全体に化粧下地を塗る
まずは化粧下地を顔全体に塗っておきましょう。
塗り方は上述の通りです。
② 指先にコントロールカラーを乗せる
出典:wikihow.com
足りなかったら追加するような意識で良いので、必ず少しずつ出しましょう。
③ カバーしたいポイントに馴染ませる
出典:gunosy.com
指先で軽く叩くようにして馴染ませていきます。
擦るように付けると下地が崩れてしまうのでNGです。
付けすぎると落とすのが大変なので、少しずつ付けていきましょう。
5. カラー別コントロールカラーを塗る時のポイント
イエロー
イエローは一番失敗しにくいカラーです。
顔全体に塗っても不自然になりにくく、カラーを使ったことがない方でも使いやすいのが特徴です。
肌の悩みがなくても、透明感やトーンアップに一役買ってくれるので、シーンを選ばないカラーと言えます。
まずはイエローでカラーに慣れてみるというのも良いでしょう。
ピンク
血色が良く見え可愛く仕上がる一見使いやすそうなピンクですが、顔全体に均一に塗ると顔が腫れぼったく見えたり大きく強調されて見えたりしてしまうことがあるので注意が必要です。
毎日使いはイエローやオレンジにして、顔が青白くて悩んでいる方や実際に血色が悪いときにピンクを使っていくというのが理想的でしょう。
また、ピンクを使った裏技的な手法ですが、フェイスラインをあえて残して中心部だけカラーを塗ることで顔の中心部と元々の肌色とのコントラストが生まれ、フェイスラインがワントーン暗く見える(シェーディング効果)ことで小顔効果が期待できます。
グリーン
イエローに次いでたくさんの種類があるカラーですので、自分に合ったカラーを見つけやすいでしょう。
ただし、グリーンは赤み隠しのピンポイント使用が基本です。
顔全体に赤みがある方や色黒で血色が良い方を除いて、顔全体に塗るのは避けるようにしましょう。
顔が白く浮いて、顔色が悪く見えてしまいます。
オレンジ
オレンジはクマや目尻のシワなどの顔にできた影に明るさを足して目立たなくしてくれます。
目元の悩みのカバーにはオレンジがベストでしょう。
ただし、黄色味が強い方は肌色が強調されてしまって不自然に見えることもあるので注意しましょう。
ブルー
肌色とかけ離れた色なので、使いすぎにはとにかく注意です。
指先に少量取って、カバーしたい部分に少しずつ付けることを意識しましょう。
薄く塗って効果的に使えば最も透明感を強く出せるカラーなので、使いこなせるまで繰り返し練習しましょう。
パープル
イエローやピンクと比べると使うのに勇気がいるカラーかもしれませんが、パープルは意外とあまり人を選ばない万能なカラーと言えます。
ただし、少し華やかな印象でよそ行きのメイクに仕上がるので、普段使いにはあまり向いていません。
デートやパーティなど、大切な場に出るときに使うとっておきのカラーとして使うのが良いでしょう。
6. まとめ
コントロールカラーの役割と使い方についてまとめてみました。
肌色を少し変えてみるだけで最終的なメイクの仕上がりの印象が格段に変わりますので、これまでコントロールカラーを使ったことがないという方も、是非使ってみて下さいね。
種類が多くて一見難しそうですが、自分の悩みやなりたい肌をイメージすれば自ずと使うカラーは決まってきます。
まずは、自分の目標を決めてみると良いかもしれません。
販売店などに行けば自分に合ったカラーを一緒に探してくれますので、何を買えばいいのかよく分からないという方も気軽にコントロールカラーを始められると思いますよ。