ニキビのレーザー治療の種類や費用|セルフケアだけでは治らないニキビの悩みに

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1. ニキビのレーザー治療の種類

レーザー治療にはたくさんの種類があります。

それぞれに特徴があり、向いているニキビの状態があります。

クリニックなどでは実際にあなたがレーザーを選択する機会はありませんが、どんな種類のレーザー治療があるのか知っておくのも参考になるでしょう。

似たレーザーでも施設毎に名称が異なる場合がありますが、簡単に代表的なレーザーの種類を見てみましょう。

1. サイトン

その高い効果と先進性から「キングオブレーザー」とも呼ばれる、世界中の医師に支持されているレーザーです。

周囲の皮膚にダメージをあまり与えずに狙ったところの深くまで照射が届くのが特徴で、普通のニキビはもちろん、凹凸のクレーターやケロイドなどの重度のニキビ跡にも効果があるとされています。

真皮の深いところまでレーザーが届き、かつ肌へのダメージは少なく済む治療です。

しかし、真皮に届くほど深い部分の治療の際には、痛みが伴います。また、ダウンタイム(施術後、肌が普通の状態に戻るまでの期間)も1週間程度と少し長めになっています。

2. パールフラクショナル

レーザーで皮膚表面に小さな穴を多数あけ、皮膚を蒸散・凝固・加熱することで、皮膚のターンオーバーを活性化させることでニキビ跡を治療するものです。

一回の治療でも高い効果が期待できるのが特徴です。

皮膚表面を削るのではなく点状に穴を開けるだけなので、ダウンタイムが3~4日と短めで済みます。

さらに、穴の部分以外の肌の再生能力を最大限利用できるので、治療の効果も高く、いいとこ取りな治療法になります。

サイトン同様、深い部分の治療には痛みが伴いますので、軽い麻酔を併用することもあります。

3. CO2レーザー

他のレーザーで治療困難なレベルの重度のニキビ跡にも効果のある強力なレーザーです。

エネルギーが高く、一度の治療で肌の変化を実感できる反面、痛みが強く、ダウンタイムも施術範囲によりますが数週間から数ヶ月かかる場合もあります。

施術者のスキルにもかなり左右されるので、実績のある信頼できるクリニックで受けるとよいでしょう。

4. フラクセル2

肌の「修復」ではなく、「入れ替え」に焦点を当てたレーザーです。

他のレーザーと比べて抜群に細かいミクロ単位での照射が可能です。

皮膚のバリア機能を温存しながら治療ができるので、ダウンタイムがとにかく短いのが特徴です。

施術当日からメイクができるほど肌に優しい施術となっています。

代わりに、重度のニキビ跡の場合には一度の施術では大きな効果が得られず、複数回の施術を行う必要があります。

5. スターラックス

レーザーを密着照射し短時間で高出力の熱を与えながら、同時に患部を急冷する治療です。

レーザーの出力部分が密着しているので、正確な照射ができ、安全性の高い施術になります。

また、患部を冷やすことでレーザーの熱による余計なダメージ最小限に留め、ダウンタイムを短くすることができるのが特徴です。

6. ジェネシス

肌表面の古い角質を取り除き、同時に深部を加熱しコラーゲンの生成を促進させる効果があります。

肌の表面と深部を同時に治療できるのが特徴で、ニキビ跡の治療だけでなく、その後ニキビが再発しにくくなるという嬉しい効果もあります。

肌表面のピーリング(角質ケア)効果に重きをおいたレーザーなので、照射中の痛みはほとんどありません。

同様にダウンタイムもほとんどありませんので、施術後はメイクをして帰ることができます。

以上、代表的なものを6つほど挙げてみましたが、他にもまだまだレーザー治療の種類はあります。

施設によってもたくさんのレーザー治療の装置がありますので、あなたにどんな治療が向いているのか、しっかり相談してから治療に移りましょう。

2. レーザー治療の費用

ニキビを治したいのはもちろんですが、気になるのは「費用がいくらかかるのか」ですよね。

レーザー毎に費用の相場は異なりますので、さきほど挙げたレーザーについて一つずつ見ていきましょう。

ただし、どのくらいの範囲を治療するか、また施設によっても大幅に変わりますので、あくまで目安と考えてください。

  • サイトン:一回の施術あたり5万~6万5千円程度
  • パールフラクショナル:一回の施術あたり10万~20万円程度
  • CO2レーザー:1カ所あたり1万円程度
  • フラクレル2:1回の施術あたり10万~15万円程度
  • スターラックス、ジェネシス:一回の施術あたり3万円程度

レーザーによっては、満足のいく効果を得るには何度も通う必要がある場合もあります。

いずれにせよ、ニキビのレーザー治療には、ある程度まとまったお金が必要になるといえるでしょう。

3. ニキビのレーザー治療に保険は適用できる?

残念ながら、日本ではニキビのレーザー治療は自由診療となっており、すべて保険適用外の治療になります

一方でシミやほくろの治療、血管の手術の一部に用いられるレーザー治療では保険適用になっているものもあります

それは、悪性腫瘍の疑いがある場合など、「治療」に重きをおいている場合については保険が適用されるという基本的な考えがあるからです。

同じほくろの治療でも、その目的が「美容」のためなのか「治療」のためなのかで、保険が適用されるかが変わってくるのです。

レーザーでのニキビ治療は、保険の原則の上では「美容」にその目的の主があるとされているので、保険が適用されないのです。

レーザー治療以外の、内服薬や外用薬の処方、針でニキビに穴を開けて中の皮脂や古い角質を押し出す面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)などの処置は、保険が適用されます。

しかしこのような保険適用内の治療法では重度のニキビ跡の治療は困難であると言われており、その治療にはやはり医療用の高出力レーザーが必要です。

4. レーザー治療の痛みや副作用

レーザーって痛みはあるの?

レーザー治療の口コミやクリニックのウェブサイトでは、痛みについての記述が曖昧でわかりにくいですよね。

「痛みはありません」と書いてあるところもあれば、「麻酔を使うほどの痛み」と書いてあるところもあります。

どうして痛みの説明にばらつきがあるのか。

それは、使うレーザー機器や、本人の症状の重症具合によって施術の痛みが大きく異なるためです。

レーザー治療で感じる痛みは、出力の強さと治療部位の深さによって決まります。

出力が強いほど、また治療部位が深いほど痛みは大きくなります。

ニキビを繰り返して凸凹のクレーターができている場合や盛り上がってケロイドになっている重度のニキビ跡の治療には、高出力のレーザーを使用する必要があります。

また、その治療には皮膚の深いところにある真皮に対してレーザーを照射する必要があるので、かなりの痛みが伴います。

クリニックでは塗るタイプの麻酔を使ってくれるので多少痛みは軽減されるようですが、それでもかなりの痛みがあります。

逆に、小さなニキビ跡の場合では、低出力のレーザー治療で済みますので、全く痛みを感じない場合もあります。

自分で治療の痛を調べる際には、自分の症状と近い人の口コミを参考にすると良いかもしれません。

痛いのは治療中だけじゃない

レーザー治療における痛みは、実は照射中だけにあるものではありません。

施術が終わった後は皮膚が赤くなり、ヒリヒリと痛みます。

ダウンタイムの間も痛みが残っている場合が多いです。

つまり、肌のターンオーバーが終わり、元の肌に戻るまでの辛抱が必要ということです。

レーザー治療の副作用

一番多い副作用は、治療後の肌の赤みです。

これは、低出力のレーザー治療を除くとほぼ全例に起こるものです。

軽い場合は数日で赤みが引きますが、人によっては腫れがひどくなる、何ヶ月も赤みがとれないなど、症状の具合は様々です。
また、肌が粉を吹いたようになったり、ザラザラになったりすることもあります。

深刻な副作用としては、肌が凹む、色素沈着が起こってしまうなどが挙げられます

これは、レーザーの皮膚へのダメージが大きすぎることで起こってしまう副作用です。

CO2レーザーなど、高出力のレーザー治療で起こりやすいです。

また、レーザー治療した後の肌はとても敏感になっていますので、自宅でのケアも非常に重要です。

雑菌などが付着すると化膿などの原因になってしまうので、かさぶたになるまでガーゼなどで保護しておく必要があります。

ガーゼや化膿止めなど、必要なものはクリニックより処方されますので、医師の指示に従ってケアをしましょう。

紫外線対策も大切で、施術後に紫外線を浴びすぎると色素沈着の原因となってしまいます。

せっかくのニキビ跡の治療なのに、さらなる肌の悩みを抱えることになってしまっては本末転倒です。

施術後のケアも、治療の一環であることを理解しておきましょう。

5. 治療の期間は?

施術の回数とダウンタイム

治療後のダウンタイムをどう過ごすかによっても、治療の選択肢は変わります。

施術に通う必要回数やダウンタイムは使用するレーザーによって様々で、それぞれに向き不向きがあります。

例えば、CO2レーザーのような高出力のレーザーは、一度の施術で高い効果を得ることができます。

ただ、その分皮膚の赤みが長く続くので、ダウンタイムが終わるまではガーゼやマスクで施術部位を隠して生活する必要があります。

一方、フラクセル2のような比較的低出力のレーザー治療は、一回の施術では効果が得られず、期間を空けて何度も通う必要があります。

しかし、ダウンタイムは短く済むので、治療中もある程度普通に過ごすことができるのがメリットです。

つまり、仕事で毎日人前に出なければならない場合などでは、ダウンタイムの長い高出力レーザーでの治療をするとその後の生活に支障をきたす可能性があります。

どうしても高出力レーザーの治療を受ける場合は、ある程度の休暇の申請や裏方の仕事に回してもらうなど、一度職場と相談すると良いかもしれません。

6. ニキビの赤みにも効くの?

赤みに効くレーザーもある

ニキビの赤みの原因はニキビ跡の下に残る毛細血管(ヘモグロビン)です。


出典:yoihada.jp

その毛細血管を破壊して赤みを軽減してくれるレーザーがあります。

皮膚の表面近くにレーザーを照射することで血管系に熱ダメージを与えて、赤みを取ります。

皮膚深部にダメージを与えないので、ダウンタイムも短く済むのも特徴です。

赤み治療の副作用

血管系にダメージを与える治療なので、治療後に内出血が起こる可能性があります。

1週間程度で収まりますが、人によってはメイクでも隠しきれないほどの内出血になることもあります。

また、治療に伴う炎症が、色素沈着となる可能性があります。

施術後に処方されるビタミン剤などのアフターケアで予防しましょう。

7. まとめ

ニキビのレーザー治療は、それぞれの症状による様々なニーズに対応できる多様さがあります。

逆に言えば、ネットなどを使って自分一人で調べようと思っても、選択肢が多く分かりづらいのも事実です。

痛みや腫れなど、怖い口コミを目にすることも多いかとは思いますが、それらの少ない治療も確かにあります。

また保険が効かないため高額治療になりますが、塗り薬では絶対に治らないようなニキビ跡でもキレイにしてくれる可能性のある治療です。

もう治らないと諦めていた方も、最先端のレーザー治療に取り組んでみてはいかがでしょうか。

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