ストレスニキビができる理由とは?
ストレスが溜まるとニキビができる、という人は自律神経が乱れていると考えられます。
自律神経には交感神経と副交感神経とがあり、自律神経が正常に働いている時はどちらか片方の神経に偏った状態で留まることはありません。
ちなみに交感神経に振れる時は心身が緊張状態となり、副交感神経に振れている時はリラックスした状態となります。
出典:michiwaclinic.jp
心身が緊張状態になる原因がすべて悪いというわけではありません。
集中力が必要な場面などに緊張状態は必要になるからです。
ですが、その緊張した状態が長く続いたり、本来緊張が要らない場面(夜に寝る前など)で起こったりすると、身体に良くない影響を及ぼし始めます。
外部から何か強い刺激を受けると心身が緊張状態、つまり交感神経側に振れた状態になり、ストレスを生み出します。
その刺激が強いほどストレスも強くなるわけです。
過剰なストレスは自律神経の正常な働きを阻害します。
交感神経が活発な時はノルアドレナリンや男性ホルモンが分泌されます。
これらの分泌量が増えることで起こるのは、皮脂が過剰に分泌されやすい状態になることと、肌が硬くなる角化異常が起こり皮脂が詰まりやすくなることです。
出典:acnes-s.jp
こうして顎や首、デコルテ、背中などにニキビができるというわけです。
また、ストレスは肌のバリア機能を低下させることもあります。
すると肌が乾燥し、ニキビができやすくなるだけでなく広がりやすくもなります。
ストレスの影響で緊張状態が続くと、夜に寝つきにくくなる、眠りが浅くなる、眠ってもすぐに目が覚めてしまうなどの睡眠障害が起こる事もあります。
特に睡眠不足はニキビの原因になります。
睡眠中に行われる肌の修復作業のための時間が短縮されてしまうからです。
そして、ストレスを解消しようとして過食や暴飲になったり、タバコの本数が増えたりしてしまい、逆に生活が乱れる原因につながることもあります。
これらが行きすぎると身体に活性酸素を発生させ、ニキビが炎症を起こすきっかけにもなります。
ストレスニキビの治し方
自律神経が乱れ、男性ホルモンが多く分泌されることがストレスニキビのできる大きな原因です。
正常に働くようにするためには個人が感じているストレスを根本的に取り除くことも重要ですが、すぐにできる対処法を取り入れるのも有効です。
1. 定期的にストレスを発散する
例えば、自分の好きなことを見つけたり趣味に没頭すること、リラックスするためにゆっくりお風呂に浸かったりマッサージを受けたりなどすること、美味しいものや好きなものを食べてストレスを発散することなどです。
また、できたニキビに悩むこと自体もストレスになるので、ニキビの存在にこだわり過ぎないことも大切です。
2. 化粧水や保湿乳液を使ってケアをする
とは言え、まったくケアしないというのでは改善にならないので、コラーゲンやヒアルロン酸といった、美容成分の豊富な化粧水や保湿乳液を使ってケアすることを心がけましょう。
3. 病院で治療を受ける
また、セルフケアではお手上げと言う場合、病院で見てもらう方法があります。
ニキビのレーザー治療はフォトフェイシャル等の光治療、ケミカルピーリングなど病院での治療を受けることで早い改善が期待できる場合があります。
また、ニキビの原因となるホルモンバランスの乱れは薬で改善できることもあるので、医師の診断を受けて適切な治療を受けることも一つの方法です。
4. 食生活を見直して栄養をきちんと摂取する
そして、偏食などによる栄養不足にも注意が必要です。栄養不足はストレス悪化を招きやすくなります。
ストレス耐性のある「抗ストレスホルモン」を効率よく生成するために、ビタミンB群を意識的に摂るように心がけると良いでしょう。
それから、睡眠が思うようにうまく行かない場合や睡眠のリズムがうまく取れないことが原因で疲れが溜まっている場合には、改善をサポートする不眠対策サプリを飲んでみるのも一つの手です。
睡眠の質を高める方法については、こちらの記事もご参考にしてください。