朝きれいにメイクをしたのに、夕方になると毛穴がポツポツ目立ってしまうことはありませんか?
「すっぴんの時よりも毛穴が目立つ」
「白くポツポツ水玉模様になっている」
など、鏡を見て毛穴の開きや毛穴落ちに焦ったことがある方も多いのではないでしょうか。
毛穴落ちは、開いた毛穴にファンデーションが入り込んでしまうことが原因です。
毛穴は誰にでもありますが毛穴の開き具合やメイクの仕方が、毛穴落ちや毛穴自体が目立つ人と目立たない人の差になります。
この記事では毛穴の開きの原因や改善方法、毛穴落ちを防ぐメイク法をご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
1. 毛穴の開きの原因とは?
毛穴の開きには、いくつかの原因があります。
毛穴の状態から自分の毛穴の開きの原因を探ってみましょう。
① ぱっくり毛穴
毛穴に角栓などの詰りは見られないけれど、毛穴が丸くぱっくりと開いているのが特徴です。
毛穴にファンデーションがつまりやすく、毛穴落ちが目立ちやすいタイプです。
● ぱっくり毛穴の原因① 肌の乾燥
肌が乾燥するとキメが乱れて毛穴が目立つようになります。
また、乾燥が進んで肌がガサガサと毛羽立つと肌に影ができてしまい、毛穴が黒ずんだように見える原因にもなります。
肌が乾燥する原因には
- 間違った洗顔
- 保湿不足
- ターンオーバーの乱れ
- 日焼け
- 不規則な生活
などがあります。
● ぱっくり毛穴の原因② 皮脂の過剰な分泌
皮脂は毛穴をつたって肌表面に分泌されるため、皮脂の分泌が過剰になっていると毛穴が開いたままになってしまいます。
つまり、皮脂の分泌量が多いほど毛穴は開きやすくなります。
女性の場合、皮脂の分泌量のピークは10~20代です。
30代に入ると少しずつ皮脂量は減少していくため、年齢と共に乾燥を感じることが多くなります。
年齢的な要因以外で、皮脂の分泌が過剰になる原因には
- 甘い物や脂っこい物をよく食べる
- ストレスが多い
- 皮脂を取り除き過ぎている
- 肌の乾燥
などがあります。
● ぱっくり毛穴の原因③ 皮脂腺が大きい
毛穴には皮脂を分泌する皮脂腺が付着しています。
皮脂腺が大きいほど皮脂の分泌量が多くなるため、毛穴の開きが目立ちやすくなります。
この皮脂腺の大きさは遺伝的な要素があるため、元の大きさより小さくすることは難しいと言えます。
② つまり毛穴
毛穴につまった角栓や汚れで毛穴が押し広げられている状態です。
角栓が白くブツブツ見えていたり、触るとザラザラしているのが特徴です。
角栓が酸化すると黒くなり、いちご鼻の原因にもなります。
角栓についてはこちらの記事をご覧ください。
毛穴落ちよりも角栓や皮脂によってファンデーションが白くポツポツ浮く「毛穴浮き」しやすいタイプです。
③ たるみ毛穴
毛穴が縦長やしずく型に開いている状態です。
こちらも毛穴落ちしやすいタイプです。
たるみ毛穴の原因は肌のたるみです。
肌のハリや弾力を作り出すコラーゲンやエラスチンが減少することで、肌の重みを支えることができなくなりたるみが生まれます。
肌がたるむと毛穴も縦長に引き伸ばされて、毛穴の開きが目立つようになります。
特に頬は脂肪が多くたるみやすいため、たるみ毛穴ができやすい部分です。
そのため、頬をリフトアップさせるように髪を後ろでギュッと結ぶと、毛穴の開きが目立たなくなるのも特徴です。
「たるみ」と聞くとエイジング世代の悩みと思いがちですが、実はコラーゲンの生成量は20才前後をピークに少しずつ減少していきます。
紫外線や活性酸素などによっても体内のコラーゲンは減少していきます。
コンビニのお弁当やスナック菓子、インスタント食品をよく食べていたり、喫煙や寝不足などの生活習慣があると活性酸素の影響を受けやすくなるので若くても油断は禁物です。
活性酸素についてはこちらの記事もご覧ください。
④ クレーター毛穴(ニキビ跡)
ニキビが治った後でも毛穴が開いたままになっていたり、肌が陥没してクレーターになっている状態です。
ニキビの炎症がひどかったり、無理やり潰すなど間違ったケアによって肌が傷付いたことが主な原因です。
傷が真皮にまで到達しているため、ターンオーバーやセルフケアでの改善が難しいタイプです。
2. 毛穴の開きを改善する方法
① クレンジング・洗顔を正しい方法で行う
毛穴の開きを含めて毛穴のケアには、クレンジングと洗顔を正しく行うことが一番重要なポイントです。
クレンジングと洗顔を間違ったやり方で続けていると、毛穴の開きの原因になる肌の乾燥やターンオーバーの乱れ、毛穴のつまりなどを招くことがあります。
正しいクレンジングと洗顔のやり方はこちらの記事で確認しておきましょう。
特に毛穴の開きの原因が毛穴のつまりによるものなら、クレンジングや洗顔を正しく行うだけで肌が変わっていくのを実感できると思います。
② 肌質に合った保湿ケアを行う
肌の保湿も毛穴の開きを改善するのに必要なケアです。
肌の水分と油分のバランスを整えることで、乾燥を防ぐだけではなく皮脂分泌のコントロールをして引きしまった毛穴を作っていきます。
保湿ケアについてはこちらの記事も参考にしてください。
特に毛穴落ちしやすいぱっくり毛穴は、乾燥肌でもオイリー肌でも起こります。
「毛穴ケア=皮脂を抑える」
というイメージを持つ方も多いのですが、乾燥が原因で皮脂の分泌が増えて毛穴を目立たせている場合もあります。
自分の肌質に合った保湿ケアをしないと、なかなか思うような効果を感じることができません。
まずは自分の肌質をこちらの記事でチェックしてみましょう。
上記のチェックで当てはまらなかった方は、インナードライ肌かもしれません。
インナードライ肌は、肌表面はベタつきがありオイリーだけど肌の内側は乾燥している隠れ乾燥肌です。
気になる方はこちらの記事も確認しておきましょう。
また、紫外線によるダメージも毛穴の開きを作る原因になります。
日焼け止めやUV効果のある化粧品を使い、紫外線対策も忘れずに行いましょう。
③ 美容クリニックでケアをする
早く効果的に毛穴の開きを改善したい方やセルフケアでは改善が難しい毛穴の開きは、美容医療の力を借りるのもひとつです。
● レーザー治療
ターンオーバーを促進させる、皮脂腺を収縮させて皮脂の分泌を抑える、コラーゲンの生成を促進させるなど毛穴の開きの原因に合わせたレーザーを照射し毛穴を引き締めていきます。
毛穴以外にも肌全体に美容効果が得られるのもメリットです。
セルフケアでは改善できないクレーター毛穴にも有効です。
● ケミカルピーリング
酸を利用して古い角質を剥がして、肌を生まれ変わらせる方法です。
ターンオーバーが促進され潤いのある角質が育つことで、キメが整い毛穴が目立ちにくくなります。
また、毛穴を塞いでいた角栓も取れるため毛穴のつまりも改善できます。
他にもシミやニキビ跡、小じわや皮脂の分泌を抑えるなど様々な悩みを改善してくれます。
使用する酸の種類にもよりますが、効果を実感するまでに複数回は通う必要があります。
● イオン導入
微弱な電流を当てることで肌のバリア機能をゆるめ、肌の悩みに合った有効成分を肌の奥深くまで浸透させていく方法です。
毛穴のケアを目的とする場合は、ビタミンC誘導体やグリシルグリシンという成分が一般的です。
家庭用イオン導入器もありますが、やはりクリニックで取り扱っている機械は高品質なため効果の持続性が高く、導入後の仕上がりにも違いが出ます。
レーザーや高周波などに比べるとリーズナブルな価格で受けられることがメリットです。
● 高周波
ラジオ波(RF波)とも呼ばれる高周波を使った方法です。
高周波による温熱作用で、真皮層に働きかけコラーゲンやエラスチンの生成を促していきます。
肌を引き締め、たるみ毛穴やクレーター毛穴の改善にも効果的です。
それぞれの治療法には、メリットとデメリットがあります。
効果の出かたも個人差があるので、事前のカウンセリングでしっかりと確認しておくようにしましょう。
3. 毛穴落ちさせない!ベースメイクの作り方
① メイク前のスキンケア
● 保湿をしっかりする
メイク前にしっかり保湿をして、土台となる素肌を整えておきましょう。
化粧水は肌がひんやりして、手にもっちりと吸い付くようになったらOKのサインです。
乳液やクリームは乾燥しやすい部分は少し多めに、テカリやすい部分は少なめにと調節していきましょう。
● しっかり肌になじませる
スキンケアが終わった後は、5分ほど時間をおいて肌を落ち着かせましょう。
乳液やクリームが肌になじんでいないうちにベースメイクを始めると非常に崩れやすくなってしまいます。
その後、余分な油分をティッシュオフしてからベースメイクに進みます。
② 化粧下地
● シリコン系の下地を選ぶ
毛穴落ちを防ぐには下地を使うことが必須です。
シリコン系の下地を使うと、シリコンが毛穴の凹凸を埋めてフラットな肌に整えることができるので毛穴落ちを防ぐことができます。
「シリコン入り」「毛穴カバー」などと書かれている下地を選ぶと良いでしょう。
皮脂の分泌も抑えるので、テカリにくくサラサラ感をキープできます。
● 薄く均一につける
厚塗りにならないように薄く伸ばした後に、スポンジで軽く叩き込むようにして毛穴を埋めていきます。
「シリコン系の下地を使うと余計に毛穴が目立つ」という方は、下地を付けすぎている可能性があります。
付けすぎるとヨレてしまうので薄く付けるようにしてみてください。
下地のつけ方はこちらの記事を参考にしてください。
③ ファンデーション
● おすすめはリキッドタイプ
リキッドファンデなどの液状タイプは、肌に密着しやすく毛穴1つ1つを綺麗にカバーしてくれます。
薄付きで伸びが良いものを選びましょう。
● 薄く均一につける
ファンデは厚塗りするほど崩れやすく毛穴落ちの原因になります。
毛穴の開きが気になる部分ほど薄くつけるように意識しましょう。
● ファンデーションブラシで毛穴レスに
「ブラシは難しそう・・」と思う方もいるかもしれませんが、使ってみるととても簡単です。
ムラなく均一につけることができるので、指でつけるよりも薄付きでナチュラルに仕上がります。
ブラシで軽くトントン叩き込むようにすれば、毛穴をしっかりと埋め込むことができるので毛穴カバーもバッチリです。
ブラシを使えば時短になるし手も汚れにくいので、とっても便利なツールです。
リキッドファンデ×ブラシでワンランク上の毛穴レスな肌に仕上げましょう。
ファンデの塗り方はこちらの記事をご覧ください。
● 初心者さんでも使いやすいファンデーションブラシの選び方
・太目の丸筆を選ぶ
平筆よりも丸筆で先端がフラットにカットされているものを選びましょう。
先端がフラットだとリキッドファンデをきれいに伸ばすことができるので、初心者さんでも簡単に使いこなせます。
先端が斜めにカットされているブラシならベストです。
顔のあらゆる角度にフィットするので、よりきれいに仕上げることができます。
・毛に硬さとコシがあるものを選ぶ
毛に硬さがあるとファンデの量を調節しやすく、つけたい部分にしっかりと塗ることができます。
さらにコシがあると肌への密着感が高まり、細かい部分にもファンデをきれいになじませることができます。
・毛の密度が高いものを選ぶ
毛量が少ないとファンデがムラになりやすいので、ある程度毛の密度が濃いものを選ぶとブラシが肌にフィットしやすく使いやすいです。
④ フェイスパウダー
● パール入りでさらに毛穴レスな仕上がりに
フェイスパウダーは、粒子が細かく適度にパールが入ったものを選びましょう。
パールが光を拡散させ、毛穴をより目立たなくさせる効果があります。
パールが強かったり、粒子が粗いと逆に毛穴を目立たせてしまうので気を付けてください。
4. まとめ
いかがでしたか?
メイクのやり方を少し変えるだけで毛穴の開きをカバーして、毛穴落ちを防ぐことができます。
そして、引きしまった毛穴を作れば毛穴落ちに悩むことも無くなります。
毛穴の開きの原因は様々ですが、セルフケアの基本はどのタイプもクレンジング・洗顔・保湿です。
毛穴だけを集中してケアするのではなく、お肌全体を整えていくことが毛穴レスな肌作りに大切なことです。
お肌が生まれ変わるには早くても1か月はかかるので、焦らずに正しいケアを毎日続けていきましょう。