そばかすは「外国人」や「カワイイ」というイメージがあり、チャームポイントとして捉えている方もいると思いますが、やはりコンプレックスに感じている方も少なくないのではないでしょうか?
そばかすメイクが流行ったり、そばかすの無い人から
「気にならないよ」
「そばかす可愛いよ」
と言われても、本人にしか分からない悩みがあると思います。
特に10代はそばかすが目立ちやすい時期と言われています。
おしゃれもメイクも楽しみたいのに、そばかすが気になってなかなか自信が持てずにいる方も多いと思います。
この記事では、自分でできるそばかすのケアやメイク法、治療法をご紹介していきます。
そばかすの悩みが少しでも解消できれば嬉しいです。
ぜひ、参考にしてみてください。
1. そばかすとは?大切なのは予防ケア!
① そばかすの特徴
そばかすは、シミの一種で専門用語では「雀卵斑(じゃくらんはん)」と呼ばれています。
1~5mm程度の茶褐色のシミが、鼻の周囲や頬を中心に現れます。
顔以外でも、肩や胸元、腕など紫外線に当たりやすいところにもできることがあります。
そばかすが茶色く見えるのはメラニン色素によるもので、これは年齢と共に出やすい一般的なシミとできる過程は同じです。
ただ、シミとはできる原因に違いがあります。
そばかすの主な原因は遺伝と紫外線です。
一般には5~6才の幼少期からでき始め、10代の思春期にもっとも目立つようになります。
ただ、思春期を過ぎると年齢と共に自然に消えたり薄くなっていくこともあるのが特徴です。
親や祖父母にそばかすがある場合は、子供も「そばかすができやすい体質」を受け継いでいる可能性が高くなります。
日本人の中でも色白の方に多い傾向があります。
また、そばかすは紫外線を浴びると濃くなる性質を持っています。
本来なら自然と薄くなるそばかすですが、紫外線に対して無防備になっていると「大人になっても消えないそばかす」として残りやすくなります。
そばかすができやすい体質の方は、紫外線の影響を受けやすい肌質を持っています。
特に、日焼けをするとすぐ赤くなるけど黒くはならないタイプの方は、若いうちから徹底した紫外線対策をするようにしましょう。
今のところ気になる程そばかすが出ていないという方でも、紫外線や生活習慣などによって大人になってからそばかすが出る場合もあります。
具体的には
- 不規則な生活や肌の負担になるスキンケア
- ホルモンバランスや食生活の乱れ
などがあげられます。
遺伝的要因が強いそばかすをセルフケアだけで改善していくのは難しいと言われています。
そのため、「今あるそばかすを濃くしない」「そばかすを増やさない」ための予防がもっとも大切なケアになります。
② そばかす予防のために気を付けたいこと
■ 紫外線対策を徹底する
徹底だなんて大げさに聞こえるかもしれませんが、そばかすの予防ケアに一番有効なのが紫外線を浴びないことです。
紫外線対策には次のような事を意識しましょう。
● 日焼け止めをつける
海やレジャーなど長時間屋外で活動するなら SPF50・PA+++~++++
を目安に日焼け止めを選びましょう。
特に屋外にいる時は、汗や水に濡れて日焼け止めが落ちやすくなります。
数値に関わらず2時間おきに日焼け止めを塗りなおすようにしましょう。
メイクをしている時は、メイクの上からでもOKなスプレータイプやUV効果のあるフェイスパウダーを使うと便利です。
室内にいても紫外線はガラスを突き抜けて侵入してくるので油断は禁物です。
また、曇りや雨の日でも紫外線は降り注いでいるので年間を通して紫外線対策をしていきましょう。
● UVカット製品を使う
サングラス、日傘、帽子、手袋、衣類などUV効果のあるものを上手に取り入れましょう。
ただ、比較的リーズナブルな価格で買えるUVカット製品の効果は2~3年と言われています。
洗濯の頻度などによってもUV効果の寿命が短くなるので、その点だけ頭に入れておきましょう。
● 室内でも紫外線対策をする
UVカットのカーテンやUVフィルムを使えば、室内での紫外線対策ができます。
全部の窓に使うのが難しい時は、寝室や日中長く過ごすことの多い部屋だけでも付けておくと安心です。
■ ビタミン類をしっかり摂る!
偏った食生活にならないように気を付けましょう。
そばかすの改善と予防のために、積極的に摂りたいビタミンを確認しておきましょう。
● ビタミンA
肌のターンオーバーを活発にして紫外線の刺激に負けない健康な肌をつくります。
そばかすは、肌にメラニン色素が沈着している状態です。
ターンオーバーを促すことでメラニン色素をスムーズに排出することができるため、そばかすの改善につながります。
レバー類、にんじん、かぼちゃ、トマトなど緑黄色野菜に多く含まれています。
● ビタミンC
メラニン色素を無色に戻す働きやメラニン色素の沈着を抑制する働きがあるため、そばかすの改善と予防に効果的なビタミンです。
赤パプリカ、ブロッコリー、じゃがいも、小松菜などに多く含まれています。
● ビタミンE
紫外線やストレスなどによって発生する活性酸素から、肌が酸化しないように守ってくれます。
ビタミンCと一緒に摂ることで相乗効果が生まれます。
かぼちゃ、アーモンド、緑茶などに多く含まれています。
■ 肌に負担をかけない!
10代はそばかすが目立ちやすい年頃です。
また、メイクを始めたりと使用する化粧品も増え始めます。
スキンケアやメイクはやり方に気を付けないと肌に負担がかかり、そばかすの悪化につながる場合があります。
「これをすると肌に良い」ということよりも「肌に負担をかけないために、これだけはやったらダメ」というポイントをしっかり頭に入れておくことが大切です。
そのポイントは、
- メイクをしたまま寝ない
- クレンジング、洗顔、メイクをする時に肌を擦らない
- 夜更かしをしない
この3つです。
もちろん細かいものをあげればもっとたくさんありますが、特に肌に負担をかける大きな原因は乾燥と摩擦と肌の汚れです。
大人世代と違って化粧品でいろいろと補わなくても、肌への負担を減らすだけで肌本来の機能を保つことができる年代です。
特に乾燥と摩擦を起こしやすいクレンジングと洗顔は、正しいやり方を押さえておきましょう。
クレンジングと洗顔を正しく行うだけでも、良いコンディションが保てるようになります。
洗顔後、乾燥が気になる方は保湿をしてあげましょう。
2. そばかすを目立たせないメイク術
セルフケアでそばかすを消すことは難しいですが、メイクなら簡単にカバーしていくことができます。
メイクの手順は普段と同じでも使うアイテムを少し変えることで、そばかすを目立たなくすることができます。
① コントロールカラーを使う
コントロールカラーは、顔の色を整えることで肌の悩みを目立ちにくくしてくれるアイテムです。
広範囲の肌の悩みも自然にカバーすることができます。
化粧下地と同じように塗るだけなので、コンシーラーよりもテクニックいらずで使えるのも魅力です。
● 薄いそばかすはイエロー系
薄いそばかすやくすみを消して透明感のある肌に仕上がります。
● 濃いそばかすはオレンジ系
濃いそばかすや寝不足でできたクマなどの色ムラを消して顔色をパッと明るくしてくれます。
ブルーベースの方はイエローだと顔色が悪く見えてしまうのでオレンジがおススメです。
顔全体、部分使いどちらもOKです。
コントロールカラーの塗り方はこちらをご覧ください。
② クリームファンデーションを使う
クリームファンデは、カバー力があり肌にムラなく密着しやすいのが特徴です。
特に広い範囲で濃いそばかすをカバーしたい時は、クリームタイプがおススメです。
狭い範囲で薄いそばかすならリキッドファンデを全体につけて、そばかす部分にだけもう一度リキッドファンデを重ねづけするのもOKです。
その際は、薄く重ねづけしていくようにしましょう。
パウダーファンデ派の方は、コンシーラーでカバーしてからファンデをつけていきましょう。
③ コンシーラーを使う
しっかりとカバーしたい時はコンシーラーを使います。
● そばかすが少ない場合や濃いそばかす
スティックかペンシルタイプがおススメです。
ピンポイントでカバーできるので手軽に使えます。
伸びはあまりよくありませんがカバー力に優れています。
● 広範囲でカバーしたい場合や薄いそばかす
リキッドかクリームタイプがおススメです。
カバー力はそれほど高くありませんが伸びが良いです。
● 色選び
そばかすをカバーする時は、ファンデーションよりやや暗めの色を選びます。
色選びに迷った時は、何色か入ったパレットタイプが便利です。
肌の色味に合わせて微調整できるので使い勝手は抜群です。
コンシーラーの塗り方はこちらをご覧ください。
3. そばかすを治療する
そばかすの治療は皮膚科や美容皮膚科などで受けることができます。
保険の効かない治療がほとんどのため、費用はかかりますが効果も大きいので選択肢のひとつとしてみるのも良いでしょう。
根本的に体質を変えるのではなく、今あるそばかすを消すことと予防を中心とした治療になります。
そばかすの治療法は様々ありますが、代表的なものをいくつかご紹介します。
① レーザー治療
レーザーを当てて沈着しているメラニン色素のみを破壊してそばかすを消していく方法です。
● メリット
- 即効性があり基本的には1回の照射で完了する
- ピンポイントで気になる部分だけ治療できる
● デメリット
- 照射後は、テープを貼ったりメイクができない期間がある
- 照射後は、赤みやかさぶたができるなどのダウンタイム(元に戻るまでの時間)が長い
- 費用が高い
- 痛みを伴う場合がある(麻酔クリームを使用することもできます)
- そばかすの予防はできないので再発する可能性がある
今あるものを消すのに最も有効な方法と言えます。
ダウンタイムや費用を考えると広範囲のそばかす治療には、やや不向きな印象です。
② フォトフェイシャル
脱毛でも使われるIPLという光を肌に当てて、そばかすを薄くする方法です。
● メリット
- 赤みやかさぶたなどダウンタイムが短い
- レーザーに比べて痛みが少ない
- 顔全体に照射するためシミ、くすみ、毛穴の開きなどにも効果がある
- 照射後すぐにメイクできる
● デメリット
- 1回の照射で完了することは少なく、3~5回の照射は必要となる
- 照射後の日焼けは厳禁
- そばかすの予防はできないので再発する可能性がある
広範囲に照射することができるので顔全体の施術時間が10~30分と短く、レーザーよりも効率的と言われています。
③ 塗り薬
● ハイドロキノン
「お肌の漂白剤」とも呼ばれていて、今あるそばかすを消す効果はビタミンCよりも高い成分です。
メラニン色素の生成も抑えるので、そばかすの予防も期待できます。
医療機関で処方されるものは有効成分が高濃度で配合されているのが特徴です。
ただ、高濃度なため使い方を間違えると肌に赤みやかぶれがでることがあるので、必ず医師の指導に従って使用してください。
● トレチノイン酸
トレチノインを塗って肌の表層にある古い角質を剥ぐことで、肌の再生サイクルを早くします。
肌のターンオーバーを促進させて、そばかすの原因であるメラニン色素を追い出していく作用のある成分です。
通常1か月程度のターンオーバーが2週間くらいまでに早まると言われていて、自宅で行うピーリングの超強力版というイメージです。
使用開始後は、肌に赤みが出たり皮が剥けたりすることがあります。
ハイドロキノン、トレチノイン酸ともに刺激性が強い成分です。
必ず医師の指導に従って使用上の注意を守って使用しましょう。
④ 飲み薬
即効性はありませんが、予防や他の治療との相乗効果を出すために処方されるケースが多いです。
ビタミンCやトラネキサム酸など美白効果のある成分を処方してくれます。
● メリット
- 医師の診断に基づいてその人のシミの種類や症状に合わせて処方してもらえる
- レーザーなどに比べると費用が安い
- 保険が効く場合がある
- 簡単に取り入れられる
● デメリット
- 目に見える効果があらわれるまでに時間がかかる
- 効果に個人差がある
今あるそばかすを消すというよりも予防の気持ちで継続すると良いでしょう。
4. まとめ
いかがでしたでしょうか?
そばかすを完全に消したい方は、皮膚科など専門医に相談するのが一番です。
ただ、治療でそばかすが消えても紫外線対策をサボってしまうと再発の可能性が高くなります。
今すぐ治療を考えていないという方は、予防ケアやメイクでそばかすの悩みをカバーしましょう。
年齢とともにシミも出やすくなるので、そばかすとシミ予防のためにまずは紫外線対策を第一優先に行っていきましょう。