ゴルゴライン(中頬溝)ができる原因と解消方法

ほうれい線やマリオネットラインなど顔にはいる色々な線。

その中にゴルゴラインと呼ばれている線があるのをご存知ですか?

ゴルゴラインとは、目頭の下から頬にかけて斜めに刻まれた線のことを指しています。

ゴルゴ線と呼んだりもしますが、なぜゴルゴなのか・・・

このネーミングの由来は漫画「ゴルゴ13」の主人公である超一流スナイパー・デューク東郷からきています。

ゴルゴ13を見たことない方は、ぜひ一度確認してみてください。

ゴルゴラインがどこにある線なのか一目で分かると思います。

そしてネーミングの由来も納得できると思います。

男性なら渋さが出て味のある印象になりますが、ゴルゴラインがあって喜ぶ女性はいないのではないでしょうか?

「実年齢より老けて見える」
「疲れているように見える」
「メイクをしても隠せない」

など一度できてしまうと厄介なものです。

この記事では、ゴルゴラインができる原因と解消法をご紹介していきます。

女性版デューク東郷になってしまう前に、ゴルゴラインについての知識を身に付けケアをしていきましょう。

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1. ゴルゴラインができる原因

ゴルゴラインは専門用語で「ミッドチークライン」「中頬溝」と呼ばれています。

実はゴルゴラインはシワではありません。

ゴルゴラインの部分には、顔の深部から皮膚表面に向かってリガメントという靭帯が付着しています。

このリガメントが皮膚を下から引っ張るため皮膚に凹みが生じ、それによってできた溝がゴルゴラインです。

リガメントは皮膚の所々にあり皮膚と骨を固定する役割を持っています

顔の皮膚はすべて同じ強度でくっ付いているわけではなく、このリガメントによって要所で固定されています。

そのため、リガメントがある部分の皮膚はしっかり固定されているのでたるみにくいという特徴があります。

一方、リガメントが無い部分は固定されていないのでたるみやすいと言われています。

目元や頬の皮膚や脂肪がたるんで下垂すると、リガメントがあるゴルゴラインの上にたまりゴルゴラインがより凹んでいるように見えてしまいます。

この元々凹んだ構造+皮膚のたるみにより、ゴルゴラインがくっきりと現れてしまいます

このように、元々ゴルゴラインは誰にでもありますが、それが目立ってしまう主な原因はたるみです。

子供の頃からゴルゴラインがある方はリガメントが発達していることや骨格的な要因で目立っていることもあり、大人になってからのゴルゴラインの出やすさにも個人差があります。

ゴルゴラインは皮膚や脂肪が重力によって下垂してできているため、シワとは違い仰向けに寝ると消えます。

皮膚のたるみは老化現象のひとつですが、加齢以外の原因でもたるみが出来てしまうことがあります。

ここからは、皮膚がたるむ原因を具体的にみていきましょう。

① 表情筋の衰え

表情筋は名前のとおり、目や口や眉などを動かし顔の表情を作り出す筋肉です。

腕や足など体を動かす筋肉は骨と骨をつないでいますが、表情筋は骨と皮膚をつなぐように付着しています。

そのため筋肉が動くと皮膚が引っ張られ、細かい様々な表情を作り出すことができます。

皮膚と表情筋の位置関係は皮膚の表面から

表皮➝真皮➝皮下組織(皮下脂肪)➝表情筋➝骨

となっています。


出典:mtg.gr.jp

表情筋は表情を作り出すだけではなく、皮下脂肪を含め皮膚全体を下から支える役割もしています。

そのため表情筋が衰えると皮膚を支えることができなくなり、皮膚は重力に引っ張られるように下垂したるみが発生します。

表情筋は、体の筋肉と同じように使わないと衰えていきます。

表情が乏しい方やパソコンやスマホの使用で長時間無表情で過ごすことが多いと、若くても表情筋は衰えていきます。

特に「大頬骨筋」「小頬骨筋」「上唇挙筋」の衰えが頬をたるませゴルゴラインを目立たせてしまいます。


出典:bi-wakaku.com

頬の毛穴が縦長やしずく型になっている方は、これらの表情筋が衰え始めているサインです。

② 肌の弾力の低下

肌の真皮にあるコラーゲンやエラスチンが減少、変性することで肌はハリや弾力を失いたるみが発生します

コラーゲンやエラスチンの減少や変性は、老化以外に紫外線により発生する活性酸素が大きな原因となっています。

活性酸素についてはこちらの記事も参考にしてください。

「活性酸素」「抗酸化物質」という言葉を美容や健康にくわしい方なら一度は聞いたことがあると思います。しかも、活性酸素は健康や美容に大敵...

活性酸素はストレスや喫煙、電磁波や食品添加物などでも発生するため若いからと言って油断はできません。

特に喫煙はコラーゲンを合成するのに必要なビタミンCを消費してしまうため、コラーゲンが不足しやすくなります。

③ 頬の脂肪の減少

顔の脂肪は加齢とともに減少しやすくなります。

脂肪の減少で余った皮膚が下垂してたるみの原因になります

脂肪が少ないため顔がコケて、ゴルゴラインの凹みが目立ちやすくもなります。

また、ダイエットによって顔の脂肪が急激に減っても同じことがおこります。

ただ脂肪が多すぎても重みで下垂しやすくなるため、急激な体重の増減は避け適正体重を維持できるように心がけましょう。

④ 眼精疲労

若くてもゴルゴラインが目立つ方は眼精疲労が大きな原因になっています

特にスマホなど画面を見ている時は無表情で瞬きの回数も減少します。

目の疲れは、目の周りの筋肉を緊張させ凝り固まらせてしまいます。

それが目元のたるみにつながり、ゴルゴラインの原因になってしまいます。

また、眼精疲労は血行不良や老廃物が停滞してむくみやクマの原因にもなります。

余分な水分や老廃物が停滞すると重みでさらにたるみやすくなります。

2. ゴルゴラインの消し方・解消方法

① 紫外線対策をする

紫外線はシミやシワなど肌の老化の原因の80%を占めています

コラーゲンやエラスチンを減少させ肌の弾力を低下させるため、たるみの大敵です。

特にコラーゲンがある真皮まで侵入してくるUVAには要注意です。

UVA量のピークは4~8月と言われていますが、それ以外の月もピーク時の1/2以上の量があるため年間を通して紫外線対策をしていきましょう。

紫外線についてはこちらの記事も参考にしてください。

紫外線から身を守るためのUVケアは、今や欠かせない美容の常識になってきています。みなさんも当たり前に日焼け止めを塗って外出しているこ...

② 表情筋・リガメントをほぐす

この方法はテレビで話題になった「リガメントほぐし」です。

頬骨や目の下の骨にはリガメントがあり、ほぐすことでリフトアップ効果が期待できます

いくつもの表情筋が付着している場所でもあるので、表情筋も同時にほぐしハリ感も出していきましょう。

ただし、表情筋は顔の浅い部分にあるため強い力は必要ありません。

力が強すぎたり、やりすぎてしまうと筋肉やリガメントが傷つき逆効果になります。

それぞれ1~2分を目安に、痛気持いいくらいの力加減で行ってください

● 頬をほぐす

頬骨に沿って鼻の付け根から耳の前までほぐしていきます。

1.親指の腹を鼻の付け根の頬骨の下に入れ込むようにセットします

2.頬骨を押し上げるように斜め方向に押し、小さく左右にゆすります

筋肉をほぐすイメージで3秒ほど行います。

3. 少しずつ場所をずらしながら耳の前あたりまで行います

● 目元をほぐす

目の下の骨(眼窩下縁)のふちに沿って目頭側から目尻側までほぐしていきます。

1. 人指し指の腹を目頭下の骨にセットします

2.骨を垂直に圧迫するように3秒ほど押していきます

この時に、皮膚を下げないように注意してください。

3. 少しずつ場所をずらしながら目尻の横あたりまで行います。
4. 眉山のやや外側を押しながら上に引き上げ3秒ほどキープします。

③ 表情筋を鍛える

表情筋は約30種類以上ありますが、通常の生活では全体の30%しか使われていません。

表情筋の運動量が低下するとたるみを加速させる原因になります

表情筋を鍛えてゴルゴラインを改善していきましょう。

血行も良くなるのでクマやむくみ、くすみなどの改善にもなります。

● 顔全体のストレッチ「あいうえお体操」

あいうえおと言いながら行う表情筋のストレッチです。

1.「あー」思いっきり口と目を大きく開きます


出典:youtube.com ※写真はイメージです

目の周りの筋肉を意識します。

2.「いー」首の筋が引っ張られるくらい口を横にぐーっと引くようにします

頬の高い位置の筋肉を意識します。

3.「うー」顔のパーツを中心に集めるようなイメージで口を前に突き出します

口周り、アゴ、頬の低い位置の筋肉を意識します。

4.「えー」口角を上に引き上げて笑顔を作ります

頬の筋肉を意識します。

5.「おー」口を縦に大きく開き思いっきり上下に伸ばします

口周りの筋肉を意識します。

6. あ~おを1セットとしてゆっくりと合計10セット行います

どこの筋肉を使っているかを意識しながら、オーバーに表情を作りながら行ってください。

上を向いて行えば二重あごにも効果的です。

テレビを見ながらやトイレの中などちょっとした時にすることもできるので、思い出した時にやっていきましょう。

● 大頬骨筋・小頬骨筋のトレーニング

口角や上唇を大きく引き上げてくれる筋肉で、きれいな笑顔に欠かせない筋肉です。

頬を支える筋肉なので衰えるとゴルゴラインやほうれい線が出やすくなります。

大頬骨筋・小頬骨筋のトレーニングはこちらの動画を参考にしてみていきましょう。

1. 割り箸を前歯でしっかりはさみます

2. そのまま笑顔を作るようにゆっくりと口角を上げていきます

口角が割り箸よりも上になるようにグッと引き上げます。

3. 口角が上がったところで30秒キープします

4. 元の状態に戻し10秒休憩します

5. 1~4を3セット行います

④ 目の疲れをとる

若い方でゴルゴラインができる主な原因は眼精疲労です

パソコンやスマホを使用する時は、20分に1回は画面から目を離し意識的に瞬きをするなどして目を休めましょう。

ホットタオルで目元を温めていくのもおススメです。

ホットタオルは、タオルを水で濡らして電子レンジで1分ほど温めれば簡単に作れます。

緊張した筋肉がほぐれて血行も良くなるため眼精疲労の解消に効果的です。

⑤ 美容医療

● 注入系

ヒアルロン酸や脂肪を注入することでボリュームを出しゴルゴラインを浅くする方法です。

注入する物によって効果の持続時間は異なります。

● 再生医療系

繊維芽細胞増殖因子(FGF)を注入することで繊維芽細胞を再生させ肌の弾力を作り出す方法です。

FGFは人間の体内にあるたんぱく質の一種で、コラーゲンやエラスチンを産生する繊維芽細胞を増殖、活性化させる働きがあります。

コラーゲンやエラスチンの産生を促すことで肌のハリや弾力をアップさせ、たるみを改善していきます

● リフトアップ系

ゴルゴライン周辺の皮膚や筋肉のたるみを持ち上げることでゴルゴラインを目立たなくする方法です。

糸や針、メスを使った手術など様々な方法があります。

それぞれ効果やリスクが異なるため、病院選びやカウンセリングは慎重に行う方がよいでしょう。

3. まとめ

いかがでしたか?

深く刻まれたゴルゴラインの改善は、セルフケアだけではそう簡単にはいきません。

深いゴルゴラインを作らないためには表情豊かに過ごすことも大切です。

この記事を読んでいただいている間、無表情ではなかったですか?

思い当たる方は顔のストレッチをしてみましょう。

顔のストレッチやトレーニングは、顔全体のリフトアップや小顔効果ももたらします。

ぜひ、スキンケアの一環として継続していきましょう。

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