しっかりメイクする場合が多い「目元」や「口元」。
これらのポイントメイクをいつもきちんと落とせていますか?
一般的にポイントメイクは落ちにくいメイクといわれています。
ポイントメイクを正しく、そしてできるだけ短い時間で手早く落とすには、実は通常のクレンジングでは役不足なのです。
そんな落ちにくいポイントメイクをしっかり落とすには、やはり専用のリムーバーを使うことが基本になるでしょう。
この記事では「なぜポイントメイクに専用リムーバーを使うのか」といった点や、「ポイントメイクの落とし方で注意したい」点などをご紹介していきます。
1. ポイントメイクリムーバーはなぜ必要?
「ポイントメイクを落とすのに専用リムーバーはどうして必要なの?」
と疑問を持たれる人も多いでしょう。
落ちにくいポイントメイクはベースメイク用のクレンジング剤を使って落とそうとすると「時間がかかりすぎる」のが大きなデメリットでもあります。
結果的には肌への負担が大きくなり、シミや色素沈着などやっかいな肌トラブルを招くことにもなりかねません。
それを防ぐには「短時間で手早く落とす」こと。
そのためにポイントメイクリムーバーが必要となってくるのです。
ここではまず、ポイントメイクリムーバーが必要な理由をご紹介しましょう。
ポイントメイクリムーバーが必要な理由
マスカラやアイライン・口紅などはポイントメイクの代表格ともいえるもの。
そんなアイテムを使ったポイントメイクも通常のクレンジングで一緒に落としてはいませんか?
「クレンジングするたびに目の周りや口元に色がにじんでいる」という人も実は少なくないのではないでしょうか。
ですが落ちにくいポイントメイクを落とすのには、専用リムーバーを使うのが望ましい方法なのです。
そして目元と口元は、皮膚が他の部位に比べてとても薄くて弱い部分。
なお、目の周りに至ってはたったの0.6ミリ厚と、他の皮膚と比べると4分の1ほどの薄さといわれるほどデリケートな部分なのです。
そのため落とす際にはこすり洗いなどで負担をかけないように、ポイントメイクリムーバーを使うのが効率のよい方法でもあるわけです。
また、顔全体のベースメイクとポイントメイクとでは、使われている原料の色素が異なるものです。
ポイントメイクの濃い色素を通常のクレンジング剤でベースメイクと一緒に落とそうとすれば、顔全体に汚れた色素をぬり広げることになってしまいます。
メイク汚れが肌に残ってしまう可能性が高くなり、それを半ば強引に落とそうとすると肌をこすりすぎて乾燥を招き、シワや色素沈着の原因にもつながってしまうのです。
そんな肌トラブルを防ぐためにもポイントメイクには専用リムーバーを使って、やさしく丁寧に落とすように意識しましょう。
2. ポイントメイクリムーバー(メイク落とし)の選び方
ところで、ポイントメイク落としに適したリムーバーとはどういったものなのでしょうか。
ここでは多数派の選び方や肌が敏感で乾燥しやすい人に適したリムーバーの選び方などをご紹介します。
① お手持ちのメイク用品と同じメーカーのリムーバーを選ぶ
いわゆる一般的な選び方として、今お使いのアイメイク用品や口紅と同じメーカーやブランドのポイントメイクリムーバーを選ぶ方法が挙げられます。
また、使用しているアイメイク用品がウォータープルーフの場合、リムーバーもそれに対応しているものを選ぶのが基本となるでしょう。
化粧品メーカーがポイントメイクリムーバーを開発する際には、自社で取り扱っているメイク商品を使ってきちんと落とせるかを試していることが多いといいます。
そのためすでにお手持ちのリムーバーを使ってもポイントメイク落としの効果が「イマイチ」という場合は、使っている化粧品と同じメーカーやブランドのポイントメイクリムーバーを選んでみるとよいでしょう。
きっと効果を感じられるはずです。
そして中でもマスカラには要注意。
マスカラは作り方によりシリコン樹脂やワックス・フィルムなど、固めるために使用される素材が異なっている場合が多いものです。
面倒かもしれませんが、その素材に適したリムーバーを選んで使うと落ちがよくなるでしょう。
② 敏感肌や乾燥肌の人のリムーバーの選び方
敏感肌や乾燥肌の人には、肌の刺激や負担を避けたパラベンフリーやアルコールフリータイプのリムーバーや界面活性剤・合成ポリマー不使用のものがおすすめです。
その他では、良質なオリーブオイルやヒマワリ種子油など植物性油脂のオイルが主成分となっている製品も肌にやさしく負担が少ないためおすすめできます。
また敏感肌などデリケートな肌の人は、何よりリムーバー不要のマスカラを使用するのが有効な手段といえるでしょう。
お湯(ぬるま湯)で落ちるタイプのマスカラなど数多く商品化されています。
そのような商品を使うとリムーバー選びの悩みから解放されるため、選択肢に入れてみるのはいかかでしょうか。
③ 兼用のものも多いポイントメイク用リムーバーは個人の好みで選ぶ
ポイントメイク用のリムーバーであれば、目元と口元どちらにも使えるタイプの商品が多くあります。
逆に目元専用、まつげ専用、口元専用などパーツごとの汚れ落としに優れた商品もあります。
一概にこれがベストな選び方とはいい切れないため、「兼用」か「パーツ専用」かの判断は個人の好みで良いでしょう。
ただ、使い勝手や使い心地がご自分の肌に合っているものを選ぶのはよい方法といえるでしょう。
3. ポイントメイクの落とし方
これまでポイントメイクリムーバーが必要な理由やその選び方を見てきました。
実際にリムーバーを使ってポイントメイクを落としてみましょう。
ポイントメイクリムーバーを使うタイミングは通常のクレンジングの前になります。
クレンジングには順序がありますので、先に目元・口元の落ちにくいメイクをしっかり落としておきましょう。
ここでは一般的な方法で知られている「コットンに含ませて使用する」ポイントメイクの落とし方をご紹介します。
アイメイクの落とし方
① アイメイクリムーバーをコットンにしっかり含ませる
リムーバーの量が少ないとついこすり落とすなど肌との摩擦を起こしやすくなってしまいます。
コットンの両面がひたひたになるくらいにたっぷり含ませましょう。
② まぶたの上にコットンをのせてそのまま約10秒
出典:clarins.jp
目をしっかり閉じて、リムーバーが目に入るのを防ぎましょう。
コットンをまぶたにのせたら10秒数えて、メイク汚れが浮き上がるのを待ちます。
それから力を入れないように注意してまぶたの上をそっとすべらせます。
③まつ毛をコットンで挟んでやさしくぬぐう
出典:clarins.jp
リムーバーを含んだコットンでまつ毛を挟みます。
マスカラを落とす際はまつ毛を抜いてしまわないようやさしく挟み、力を入れずに下へ向かってふき取ります。
②と③の手順を両目におこないます。この時コットンは片目につき1枚使います。
④ アイラインを落とすにはリムーバーを含ませた綿棒を使う
アイラインを引いている人は綿棒でなぞるようにやさしく丁寧に落とします。
綿棒の先にリムーバーを含ませます。
片目ずつしっかりつぶり、慎重に落としましょう。
リップメイクの落とし方
基本的にはアイメイクの落とし方と同じです。
ポイントメイクリムーバーをコットンにたっぷり染みこませ、それを唇にのせて10秒数えてからやさしくぬぐいます。
ぬぐう時は力を込めないことが鉄則です。
メイク汚れを浮きあがらせたらすべらせるだけで落とすことを意識しましょう。
なお、先にも書きましたがポイントメイクリムーバーには種類があり、目元・口元どちらにも使えるものから目元専用・まつ毛専用・口元専用とパーツごとに細分化されている商品もあります。
「兼用」でも「専用」でも、ご自身で使い勝手や使い心地のよいものを選ぶのが大切なポイントになるでしょう。
4. ポイントメイクの落とし方の注意点
① 専用リムーバーを使う際の基本事項
ポイントメイクを落とす場合には、
- 専用リムーバーをたっぷり含ませたコットンを目元や口元にのせ10秒ほど待つこと
- するとメイクが浮き上がってくるので、そのあとは力を込めずにすべらせること
が基本の注意点に挙げられます。
これでポイントメイクのほとんどをスルリと落とすことができます。
そして、ポイントメイクを落とす際はその時にすべての汚れを落としきろうと頑張らなくてOKです。
むしろそれは控えるべきといえるでしょう。
ポイントメイクを落としきるのは、ベースメイクを落とす段階で改めて一緒にクレンジングする時です。
落ちにくいポイントメイクのすべてを一気に落とそうとするのは、目元など特に薄い肌に負担をかけダメージを与えることになりがち。
おおむね落とせたら先に進みましょう。
② ポイントメイクリムーバーは顔全体に使用しないこと
落としにくいポイントメイクを楽に落とせる効果をもつ専用のリムーバー。
絶対にやってはいけないことは、このリムーバーを顔全体に使ってメイクを落とすことです。
「兼用」でも「専用」タイプでも落ちにくいメイク汚れを落とすことに特化して作られているので、クレンジング剤のように肌全体に使うのは絶対にいけません。
肌の保湿や保護に必要な皮脂や角質まで奪ってしまい、余計な肌トラブルを引き起こすこともありますので注意しましょう。
また、アイメイクリムーバーは目元に使うものですが目の中に入らないように慎重に使いましょう。
③ リムーバーでポイントメイクを落としたら保湿ケアを行うこと
ポイントメイクをリムーバーで落とし、必要によって洗顔をおこなった後には肌の保湿ケアを忘れないようにしましょう。
特に専用のリムーバーで落とした後の部位は皮脂も一緒に落ちているので乾燥しやすい状態になっています。
そのままにしておくと肌の水分がどんどん蒸発して乾燥が進んでしまいます。
さらには乾燥による小ジワや肌荒れなどの原因ともなってしまうので、しっかりと肌の保湿をおこないましょう。
4. 肌断食中のポイントメイクの落とし方
肌断食をおこなっている人でもポイントメイクをする人は多いでしょう。
肌の中でも狭い範囲のメイクということもあり、これらを落とす際には無添加石けんを使って済む程度なら肌に大きな影響はないといえます。
それでも洗い残しになってしまうようなしっかりメイクをしてしまった場合には、以下のような方法で落としてみることをおススメします。
① ポイントメイクリムーバー代わりに植物性油脂のオイルを使う
肌断食中のポイントメイクを落とす場合、リムーバーの代替品として植物性油脂のオイルを使うのがよいでしょう。
使い方はオイルを数滴出し、指の腹でアイメイクなどをなぞるようにやさしくなじませたあと(できれば素材の柔らかな)ティッシュで押さえメイク汚れを含んで取り去ります。
この手順を2~3度繰り返したら、水気を含ませたコットンでオイルをやさしくぬぐいます。
② ワセリンを使う
ポイントメイクを落としたあとは無添加石けんでの泡洗顔でクレンジング代わりとするのですが、それでも落ちない場合にはワセリンを使いましょう。
綿棒にワセリンを少量つけて、こすらずにくるくると先を転がすようになぞると肌の負担が少なくて済みます。
また、ワセリンの使用量には要注意。
まずは米つぶ半分ほどの量を取り、ご自分にとっての適量を決めていくようにしましょう。
ポイントメイクとはいえ、肌に負担をかけていることは事実。
水(ぬるま湯)洗顔が基本の肌断食中にメイクをしたら、落とすためには石けんでの洗顔も必要になります。
身もふたもないのですが、ポイントメイクをしないで済むのでしたらそれに越したことはありません。
お湯で落とせるポイントメイク用品を使う、ポイントメイクをする頻度を抑えるなどの工夫をして、できる限り最小限に抑えられると理想的でしょう。
おすすめのポイントメイクリムーバー
ナチュラグラッセ ポイントメイクリムーバー
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デリケートな目元や唇にやさしい部分用メイク落としです。
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カネボウ アイメイクアップリムーバー
5. まとめ
目元や口元の落としにくいポイントメイクは、クレンジングの前に専用のリムーバーで落とすことが大切だということがおわかりいただけたでしょうか。
メイクを落とすには順序があり、その手順を守らないと逆にメイク汚れが肌に残ってしまうなどのトラブルにつながってしまうことがあります。
しっかりメイクをした後は、その分きちんと落としてあげるのが基本。
ポイントメイクリムーバーを上手に使い、手早く丁寧に落としてあげましょう。
その積み重ねがキレイな肌づくりを後押ししてくれるはずです。